Linux Mint 月刊ニュース
Linux Mint 開発チームは Linux Mint 月刊ニュースにて、Linux Mint の開発状況や取り組みを紹介しています。スリープモードのサポート強化
今までスリープモードでは、スリープ(Suspend)のみのサポートでしたが、これに加え休止状態(Hibernation)もサポートされました。これにより以下の4種のスリープモードがサポートされます。
- スリープ
- 休止状態
- ハイブリッドスリープ
- スリープ後に休止状態へ移行
1. スリープ
スリープはセッション情報をストレージに保存せず、メモリー上に保持します。そのためスリープへの移行やスリープからの復帰を高速に行えます。
しかしスリープ中はその状態を維持するために、僅かながらも消費電力が発生します。
ノート PC をバッテリーで運用している場合、長期間スリープしたままにするといつかはバッテリーが空になり、電源が完全にオフになります。
2. 休止状態
休止状態はスリープと異なり、セッション情報をストレージに保存して PC の電源をオフにするため、消費電力を極限まで抑えることができます。その代わりスリープよりも、休止状態への移行や休止状態からの復帰に時間がかかります。
また休止状態のセッションの情報はスワップ領域に保存されるため、休止状態を利用するには、メモリーの搭載容量以上の十分なスワップ領域が必要になります。
3. ハイブリッドスリープ
ハイブリッドスリープは、スリープと休止状態を組み合わせたスリープモードです。スリープと休止状態を両方行い、電力がある内はスリープから復帰します。
もし電力が失われ PC の電源が完全にオフになっていた場合は、休止状態から復帰します。
4. スリープ後に休止状態へ移行
スリープ後に休止状態へ移行するスリープモードでは、通常スリープへの移行やスリープからの復帰を行います。ただしバッテリーの残量が少なくなってきた時に、休止状態に移行します。
スリープモードの設定画面を追加
スリープモードを設定する画面が、システム管理ツールに追加されました。設定画面では簡単にスリープや休止状態など、スリープモードの設定を行えるようになっています。
ファイルプレビュー機能
ファイルマネージャーの Nem にファイルプレビュー機能が搭載されました。プレビュー画面の表示
プレビュー画面は F7 キーを押すか、ステータスバーのプレビュー表示切り替えボタンをクリックします。対応しているファイル形式
プレビュー機能は、以下のファイル形式に対応しています。- オーディオ
- 画像
- 動画
またプレビュー画面では、選択したメディアに関する情報も表示されます。
例えば写真を選択すれば、撮影日時や使用したカメラの情報など、その写真のメタデータが表示されます。
Superlight
Superlight は新規に開発されたシステムモニターです。リソース
リソース画面では、CPU やメモリーの使用状況、スワップや GPU、ネットワーク、ディスク I/O、温度、ファン速度のグラフが表示されます。アプリケーション
アプリケーションの画面では、現在実行中のアプリの一覧が表示されます。また各アプリには、そのアプリが使用している CPU や メモリー等リソースの使用状況も表示されます。
プロセス
プロセスの画面では、現在実行中のプロセス(プログラム)の一覧が表示されます。また各プロセスには、そのプロセスが使用している CPU や メモリー等リソースの使用状況も表示されます。
バッテリー
PC にバッテリーが搭載されている場合、バッテリー画面を表示できます。バッテリー画面では、バッテリーに関する情報や充電レベル、電力の使用や充電に関する情報が表示されます。
ストレージ
ストレージ画面では、接続されているストレージの情報が表示されます。ストレージの情報では、ストレージの使用量や使用状況の分析結果が表示されます。
例えば Files をクリックすれば、ストレージを多く占有しているフォルダーやファイルを確認できます。
Steam をクリックすれば、ストレージを多く消費しているゲームを確認できます。
Flatpak をクリックすれば、ストレージを多く消費している Flatpak アプリを確認できます。
新しいターミナルアプリケーション
新しいターミナルアプリケーションである Velocitty が開発されました。タブ機能
Ghostty や Ptyxis と同様に、タブ一覧を表示するタブオーバービュー機能を備えています。また各タブはブラウザーのようにウィンドウ内のタブの順序を変更したり、ターミナルウィンドウから別のターミナルウィンドウに移動したり、タブを新しいウィンドウに切り離すことも可能です。
テーマとパレット
テーマとパレット機能に対応しており、好みのカラーリングを選択できます。シェルの選択と起動コマンドの指定
シェルの選択と起動コマンドの指定も可能です。以下の画面はシェルに fish を指定し、起動時に fastfetch を指定した例です。
パスの省略表示
設定でパスの省略表示が可能です。以下の画面ではタブ名の /var/lib/dpkg/info を info で省略表示し、プロンプトでは .../lib/dpkg/info で省略表示しています。
処理実行中のタブの強調表示
何かしら処理を実行している間、以下のようにタブの色が変化します。root や sudo、pkexec など管理者権限で処理を実行している場合は、タブの色が赤色になります。
ssh や sftp などリモートセッションを実行している場合は、タブの色が青色になります。
何かしらプロセスを実行している場合は、タブの色がより明るい色になります。
タブのカスタマイズ
タブに名前や色を設定したり、実行するコマンドの指定、Velocitty 起動時にタブを自動的に開くかどうか指定したり、タブのカスタマイズが可能です。カスタマイズしたタブの一覧表示
ブックマークアイコンをクリックすると、カスタマイズしたタブがすべて表示されます。新しいアーカイブマネージャー
新しいアーカイブマネージャーである Unfold が開発されました。シンプルな操作性を提供するアプリであり、アーカイブの閲覧や作成、展開といった基本的な操作に対応しています。
7zip や 7zip-RAR を使用しており、パスワードで保護されたアーカイブも含め、これらがサポートするすべてのアーカイブ形式に対応しています。
Xenity への移行
Xenity は Zenity 3.44(GTK3)から派生したソフトウェアです。Xenity は Zenity と同じ機能や外観、構文を提供します。
Linux Mint 22.x や LMDE 7 のリポジトリーから利用できるようになっており、Zenity を使用していた Cinnamon Spice はすべて Xenity に移行しました。




















