Ubuntu mdadm その35 - ライトインテントビットマップの情報を表示する・ライトビハインドの情報を表示する

ライトインテントビットマップとライトビハインドの情報

  「ライトインテントビットマップ」の情報を表示します。
  「ライトビハインド」の情報も表示されます。

コマンドのフォーマット

  「ライトインテントビットマップ」の情報を表示します。
  コマンドのフォーマットは以下のとおりです。

  オプション

  フォーマット

    コマンドのフォーマットは、「内部ビットマップ」と「外部ビットマップ」で別れます。

    内部ビットマップの場合

      sudo mdadm -X 物理ボリュームのデバイスファイル
      sudo mdadm --examine-bitmap 物理ボリュームのデバイスファイル

    外部ビットマップの場合

      sudo mdadm -X ビットマップファイル
      sudo mdadm --examine-bitmap ビットマップファイル

  物理ボリュームのデバイスファイルの指定について

    物理ボリュームのデバイスファイルは複数指定可能です。
    複数指定する場合は、各物理ボリュームのデバイスファイルをスペースで区切ります。

  ビットマップファイルの指定について

    ビットマップファイルも同様に複数指定可能です。
    複数指定する場合は、各ビットマップファイルをスペースで区切ります。

  globによる記述

    物理ボリュームのデバイスファイルの指定やビットマップファイルの指定は、globに対応しています。
    例えば以下の記述は、すべて同じ意味になります。

• /dev/sdd1 /dev/sdd2 /dev/sdd3
• /dev/sdd[123]
• /dev/sdd[1-3]

環境について

  以下のサンプルで使用する論理ボリュームは、「RAID 1」アレイを構成する物理ボリュームです。
  作成したアレイについては、「内部ライトインテントビットマップを有効にしてRAID 1アレイを作成する」を参考にしてください。

コマンドの実行例と表示される情報

  コマンドの実行例と表示される情報の説明です。

  コマンド

    以下のコマンドを実行します。

  コマンドの実行例

    以下のような情報が表示されます。


  Filename
    物理ボリュームのデバイスファイルが表示されます。

  Magic

    「ライトインテントビットマップ」であることを示すマジックナンバーが表示されます。

  Version

    「ライトインテントビットマップ」のバージョンが表示されます。

  UUID

    アレイの「UUID」が表示されます。

  Events

    「ライトインテントビットマップ」で発生したイベントの回数です。

  Events Cleared

    「ライトインテントビットマップ」で処理が済んだイベントの回数です。

    「Events」の値と「Events Cleared」の値を見て、再同期に必要なチェック等を行います。
    例えばアレイが「デグレードモード」で動作している場合は、「Events」の値は増えますが、「Events Cleared」の値は増えません。

  State

    「ライトインテントビットマップ」の状態が表示されます。

  Chunksize

    「ライトインテントビットマップ」のチャンクサイズが表示されます。

  Daemon

    「ライトインテントビットマップ」に記録した情報をクリアするまでの時間が秒で表示されます。

  Write Mode

    「ライトビハインド」の情報が表示されます。

  Sync Size

    「ライトインテントビットマップ」でサポートされるサイズ（範囲）が表示されます。

  Bitmap

    「ライトインテントビットマップ」のチャンク数が表示されます。
    また、同期が必要なチャンク数及び割合が表示されます。