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Ubuntu 22.04 その120 - UbuntuのブートローダーをBoot Repairで修復するには・Ubuntuが起動しないトラブルを解決

UbuntuのブートローダーをBoot Repairで修復するには

「Boot Repair」はOSのブートローダーに起因するOSが起動しない問題を簡単に解決してくれるアプリです。


UbuntuとBoot Repair

「Boot Repair」自体はLinux向けのアプリケーションです。
しかし「Boot Repair」はWindowsのブートローダーの存在も配慮しながらブートローダーを修復してくれます。

ブートローダーに起因する問題を修復するには、ライブUSBメモリーなどライブセッション上で「Boot Repair」を実行する必要があります。
そのため「Ubuntu」のライブセッション上で「Boot Repair」を実行するなら、ライブUSBメモリー(ライブDVDでも可)を事前に用意しておきましょう。
「Ubuntu」のライブセッションを起動するのに必要な作業は、以下を参考にしてください。

  • インストールの準備 〜 ライブメディアの作成とUbuntuの起動

ここでは「Ubuntu」のライブセッション上で「Boot Repair」を実行し、簡単にブートローダーを修復する方法を紹介します。

Ubuntu向けのBoot Repairの説明

以下で「Ubuntu」向けの「Boot Repair」の情報が紹介されています。

  • Boot-Repair

Boot-Repair-Disk

「Ubuntu」のライブセッション上で「Boot Repair」を実行する場合、別途「Boot Repair」のインストールが必要になります。
予め「Boot Repair」がインストールされている「Boot-Repair-Disk」というものも提供されています。
こちらのディスクイメージを利用する方法でも良いでしょう。

  • Boot-Repair-Disk

1.Boot Repairのインストールと起動

「Ubuntu」のライブセッションが起動したら、まず「Boot Repair」をインストールします。

1-1.PPAの追加

「端末」を起動し、以下のコマンドを実行して「Boot Repair」のPPAを導入します。

sudo add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair && sudo apt update

コマンドの実行途中で以下のようにPPAを導入するかどうか確認するメッセージが表示されるので、そのまま「エンター」キーを押します。


以下のように「Boot Repair」のPPAが導入されます。


1-2.Boot Repairのインストールと起動

以下のコマンドを実行し「Boot Repair」をインストールします。

sudo apt install -y boot-repair && boot-repair


「Boot Repair」をインストールが完了すると「Boot Repair」が起動します。
ちなみにデスクトップ画面左上のアクティビティから、以下のように「Boot Repair」を起動することもできます。


2.ブートローダーを修復する

ブートローダーを修復します。

2-1.おすすめの修復

「Boot Repair」を起動すると以下の画面が表示されます。
「おすすめの修復」ボタンをクリックすれば、ブートローダーの修復が始まります。


高度なオプションも利用可能

ちなみに「高度なオプション」も提供されています。
「おすすめの修復」ではなくユーザーが自身で詳細な設定を行った上でブートローダーを修復したい場合は、高度なオプションを利用すると良いでしょう。


ただし「高度なオプション」は内容が難しく相応のスキルが要求されるため、設定内容がよく分からない場合は「おすすめの修復」を利用したほうが良いでしょう。

2-2.レポートのアップロード確認

修復途中で以下のようにレポートのアップロード確認画面が表示されます。
このレポートには修復に関わるデバイスやブートに関する情報が含まれています。


レポートをPastebinにアップロードしても良いなら「Yes」を、嫌なら「No」をクリックしてください。
レポートには「Boot Repair」の開発者やユーザーが他者にトラブルを相談する時に役立つ情報が含まれていますが、ユーザーが利用しているPCやOSの情報も含まれるため、留意してください。

2-3.修復完了

ブートローダーの修復が完了すると、以下のように完了画面が表示されます。


「OK」ボタンをクリックしてこの画面を閉じてください。
しばらくすると修復に関するレポートが表示されます。
必要に応じてこのレポートを保存しておくと良いでしょう。
後はPCを再起動するだけです。
以上で完了です。

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