ファイルの保存先を設定する
「モード」で「ビューワ」や「保存」を選択した時は、ファイルの保存先を設定する項目が表示されます。スキャンした画像をファイルに保存する時は、ここでファイルの保存先や画像フォーマットの設定を行っておくとよいでしょう。
UI構成
UI構成です。1.ファイルの保存先
スキャンしたファイルの保存先を指定します。直接ファイルのパスやファイル名を入力することもできますが、以下のようにファイル選択画面からファイルの保存先や画像フォーマットの指定を行うこともできます。
1.ファイル選択画面の表示
左側のフロッピーディスクアイコンボタンをクリックします。2.保存先の選択
以下のようにファイル選択画面が表示されるので、ファイルの保存先フォルダーの選択やファイル名を入力します。3.画像フォーマットの指定
「タイプ」をクリックすれば、画像フォーマットの指定を行うことができます。以下のようにメニューが表示されるので、画像フォーマットを選択します。
「拡張子ごと」を選択すると、ユーザーが指定したファイルの拡張子から、適切な画像フォーマットを自動的に選択します。
それ以外を選択した時は、ユーザーが指定したファイルの拡張子が適切な拡張子に自動的に変更されます。
画像フォーマットを指定したら、「OK」ボタンをクリックします。
4.設定完了
以下のように設定したファイルが反映されます。2.ファイル名カウンター
「スキャン回数」で2以上の数値を指定した場合は、複数回のスキャンが行われます。スキャンを行うごとにスキャンした画像がファイルに保存されます。
デフォルトの設定では、複数回スキャンを行うとファイル名に「-0001」のようなカウンターが自動的に付けられ、この数値が「-0002」「-0003」・・・のように変化していきます。
カウンターの指定方法について
ユーザーがファイル名にカウンターのフォーマットを指定しなかった場合は、自動的に4桁の数値がファイル名に付けられます。例えばファイル名が「myImage.jpeg」だった場合、3回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0001.jpeg |
2回目 | myImage-0002.jpeg |
3回目 | myImage-0003.jpeg |
ユーザーが予めカウンターのフォーマットを指定することもできます。
例えばファイル名に「myImage-31005.jpeg」と指定し、3回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-31005.jpeg |
2回目 | myImage-31006.jpeg |
3回目 | myImage-31007.jpeg |
カウンターの桁数について
カウンターの桁数はデフォルトの設定では4桁以上になります。4桁未満を指定した場合は、4桁に自動的に修正されます。
例えばファイル名に「myImage-1.jpeg」指定し、3回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0001.jpeg |
2回目 | myImage-0002.jpeg |
3回目 | myImage-0003.jpeg |
また5桁以上の数値を指定した場合、頭の「0」はないものとして扱われます。
例えばファイル名に「myImage-00001.jpeg」と指定し、3回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0001.jpeg |
2回目 | myImage-0002.jpeg |
3回目 | myImage-0003.jpeg |
カウントアップ時に桁が足りなくなった場合
カウントアップ時に桁が足りなくなった場合は、自動的に桁が増やされます。例えば「myImage-9999.jpeg」の次は「myImage-10000.jpeg」になります。
カウントダウン時に0未満の数値になる場合
設定によっては、カウンターの数値を減らしていくことも可能です。カウントダウン時に0未満の数値になる場合、以下の警告画面が表示されます。
これ以上カウントダウンできないため、ファイル名の変更は行われません。
ファイル名の変更を行わずスキャンした画像を保存しようとするため、上書き確認画面が表示されます。
既に同名のファイルが存在している場合
既に同名のファイルが存在している場合、以下のように上書き確認画面が表示されます。上書きしても良いなら「上書き」ボタンをクリックします。
「キャンセル」ボタンをクリックすれば、スキャンをすべて中止します。
ファイル名カウンターの設定について
ファイル名カウンターの設定は、「ファイルの保存に関するセットアップを行う」から変更できます。カウンターの制御方法を指定する
「ファイル名カウンター」では、この自動的に付ける数値の制御方法を以下のメニューから選択します。-2
スキャンするごとにカウンターの数値を「2」ずつ減らしていきます。例えばファイル名に「myImage-0010.jpeg」と指定し、2回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0010.jpeg |
2回目 | myImage-0008.jpeg |
以降「2」ずつカウントダウンされます。
-1
スキャンするごとにカウンターの数値を「1」ずつ減らしていきます。例えばファイル名に「myImage-0010.jpeg」と指定し、2回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0010.jpeg |
2回目 | myImage-0009.jpeg |
以降「1」ずつカウントダウンされます。
+0
カウンターの数値を変化させません。複数回スキャンを行うと、ファイル名が変化しないため必ず上書き確認画面が表示されます。
通常「+0」を選択することはないでしょう。
+1
スキャンするごとにカウンターの数値を「1」ずつ増やしていきます。例えばファイル名に「myImage-0010.jpeg」と指定し、2回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0010.jpeg |
2回目 | myImage-0011.jpeg |
以降「1」ずつカウントアップされます。
通常は「+1」を選択しておくと良いでしょう。
+2
スキャンするごとにカウンターの数値を「2」ずつ増やしていきます。例えばファイル名に「myImage-0010.jpeg」と指定し、2回スキャンを行うと画像ファイルのファイル名は以下のようになります。
スキャン回数 | ファイル名 |
---|---|
1回目 | myImage-0010.jpeg |
2回目 | myImage-0012.jpeg |
以降「2」ずつカウントアップされます。
3.画像フォーマット
スキャンした画像をファイルに保存する際、どのような画像フォーマットで保存するのか、以下のメニューから選択します。よく利用される画像フォーマットは、「JPEG」や「PNG」です。
拡張子ごと
ユーザーが「1.ファイルの保存先」で指定したファイルの拡張子から、適切な画像フォーマットを自動的に選択します。JPEG
スキャンした画像をJPEG形式で保存します。ファイルの拡張子が「jpeg」になります。
よく利用される画像フォーマットです。
画質よりもファイルサイズを優先したい場合、「PNG」を選択するとよいでしょう。
ファイルの拡張子が「pdf」になります。
PNG
スキャンした画像をPNG形式で保存します。ファイルの拡張子が「png」になります。
ファイルサイズよりも画質を優先したい場合、「PNG」を選択するとよいでしょう。
PNM
スキャンした画像をPNM(Portable aNyMap)フォーマットで保存します。ファイルの拡張子が「pnm」になります。
無圧縮なので画像サイズは大きいですが、スキャンした画像がそのまま保存されます。
あまり聞き慣れないフォーマットですが、標準でインストールされる「画像ビューワー」や「GIMP」で開くことができます。
PostScript
スキャンした画像をPostScript形式で保存します。ファイルの拡張子が「ps」になります。
プリンターと相性の良いフォーマットです。
標準でインストールされる「ドキュメントビューワー」や「GIMP」で開くことができます。
TEXT
スキャンした画像をOCRにかけ、テキスト形式で文章を保存します。ファイルの拡張子が「txt」になります。
「TEXT」で保存するには、別途OCRのセットアップを行っておく必要があります。
TIFF
スキャンした画像をTIFF形式で保存します。ファイルの拡張子が「tiff」になります。
「TIFF」は様々な画像フォーマットを格納することができる柔軟性のあるフォーマットです。