画像フォーマットのセットアップを行う
セットアップ画面を開き「Filetype」タブをクリックすると、画像フォーマットのセットアップを行うことができます。画像データのビット数について
ここで行う設定には、画像データのビット数に応じて設定を行う項目があります。画像データのビット数とは、色成分のビット数のことで色深度とも表現されます。
カラー画像の場合
カラー画像の場合、RGBの3つの色成分で色を表現します。RGBそれぞれの色成分に8bitずつ割り当てる場合、トータル24bitで色を表現することになります。
上記の画像では「カラー」選択時、「424*584*24」と表示されています。
最後の数字が色深度になります。
この場合、RGBに8bitずつ割り当てることを意味しています。
もしRGBそれぞれの色成分に16bitずつ割り当てる場合、トータル48bitで色を表現することになります。
グレースケールの場合
グレースケールの場合、輝度で色(明るさ)を表現します。輝度に8biを割り当てる場合、8bitで色(明るさ)を表現することになります。
上記の画像では「グレー」選択時、「360*528*8」と表示されています。
最後の数字が色深度になります。
この場合、輝度に8bit割り当てることを意味しています。
もし輝度に16bit割り当てる場合、16bitで色を表現することになります。
16ビット画像を8bitに減色
ハイエンドのスキャナーは、色成分を16bitでスキャンすることができます。チェックをオンにすると、16bitでスキャンし取得した画像データを8bitに減色します。
この減色は、スキャナーから画像データを取得した時に行われます。
従ってどの画像形式でスキャンした画像を保存するかは関係ありません。
通常よく利用される色成分のbit数は、8bitです。
16bitの方が色空間が広く表現力に優れますが、アプリによっては16bitの画像を開くことができません。
Save 16bit PNM in ASCII Format
PNM(Portable aNyMap)形式に関する設定です。2種類の形式
PNMには、ASCII形式とバイナリー形式の2種類の形式があります。ASCII形式
ASCII形式はいわゆるテキスト形式です。ファイルサイズが大幅に増えますが、テキストなので画像データを文字で表現することができ、バイナリーで表現できない環境でも利用できます。
(バイナリーデータをメールで送る時に、テキスト形式に変換して送受信するような感じです。)
バイナリー形式
バイナリー形式はファイルサイズが抑えられますが、バイナリーで表現できない環境では利用できません。16bitRGBデータの保存
チェックをオンにすると、RGBそれぞれの色成分が16bitの画像データをファイルに保存する際、ASCII形式でPNMファイルを作成します。チェックをオフにすると、バイナリー形式でPNMファイルを作成します。
自分が利用しているアプリでバイナリー形式のPNMファイルが開けない場合、この設定を有効にしてみるとよいでしょう。
16bit以外の画像データは、常にバイナリー形式でPNMファイルを作成します。
Save postscript zlib compressed (PS level 3)
PostScript形式に関する設定です。チェックをオンにすると、画像データをzlibで圧縮し、ファイルサイズを小さくします。
PostScript形式で保存したファイルを他のアプリで開いたり、直接PostScriptプリンターで印刷する際、圧縮されたデータが展開できずエラーになる場合は、チェックをオフにしてみてください。
家庭用のプリンターでは、印刷前にソフトウェアでラスタライズされるため、問題はおきないかと思います。
Save PDF zlib compressed
PDF形式に関する設定です。チェックをオンにすると、画像データをzlibで圧縮し、ファイルサイズを小さくします。
PDF形式で保存したファイルを他のアプリで開く際、圧縮されたデータが展開できずエラーになる場合は、チェックをオフにしてみてください。
JPEG画像品質
JPEG形式に関する設定です。画像データの画像品質を指定します。
非可逆圧縮なので圧縮・展開すると画質が劣化します。
数値を大きくするほど画像の質は向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。
数値を小さくするほど画像の質は低下しますが、ファイルサイズは小さくなります。
PNG画像圧縮
PNG形式に関する設定です。画像データの圧縮率を指定します。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
数値を小さくするほど処理が早くなりますが、ファイルサイズが大きくなります。
TIFF zip compression rate
TIFF形式に関する設定です。画像データの圧縮率を指定します。
非可逆圧縮で圧縮する場合
数値を大きくするほど画像の質は低下しますが、ファイルサイズは小さくなります。数値を小さくするほど画像の質は向上しますが、ファイルサイズが大きくなります。
可逆圧縮で圧縮する場合
数値を大きくするほど処理に時間がかかりますが、ファイルサイズは小さくなります。数値を小さくするほど処理が早くなりますが、ファイルサイズが大きくなります。
TIFF 16ビット画像圧縮
TIFF形式に関する設定です。それぞれの色成分が16bitの画像データをTIFFで保存する時に使用する圧縮アルゴリズムを、以下のメニューから選択します。
圧縮しない
画像データの圧縮を行いません。圧縮を行わないためファイルサイズは大きくなります。
パックビット
パックビット(PackBits)による圧縮を行います。可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
処理も高速ですが圧縮率には期待できません。
deflate
Deflate(デフレート)による圧縮を行います。zlibで圧縮を行います。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
他の選択肢より圧縮率に期待できます。
TIFF 8ビット画像圧縮
TIFF形式に関する設定です。それぞれの色成分が8bitの画像データをTIFFで保存する時に使用する圧縮アルゴリズムを、以下のメニューから選択します。
圧縮しない
画像データの圧縮を行いません。圧縮を行わないためファイルサイズは大きくなります。
JPEG DCT 圧縮
JPEFと同じアルゴリズムで画像データの圧縮を行います。非可逆圧縮なので圧縮・展開すると画質が劣化します。
圧縮率に期待できます。
パックビット
パックビット(PackBits)による圧縮を行います。可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
処理も高速ですが圧縮率には期待できません。
deflate
Deflate(デフレート)による圧縮を行います。zlibで圧縮を行います。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
圧縮率に期待できます。
TIFF ラインアート画像圧縮
TIFF形式に関する設定です。白黒2値の画像データをTIFFで保存する時に使用する圧縮アルゴリズムを、以下のメニューから選択します。
圧縮しない
画像データの圧縮を行いません。圧縮を行わないためファイルサイズは大きくなります。
CCITT 1D Huffman 圧縮
FAXでも利用される圧縮形式です。ハフマン圧縮です。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
CCITT Group3 fax compression
FAXでも利用される圧縮形式です。「CCITT 1D Huffman」よりも圧縮率が高くなります。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
CCITT Group4 fax compression
FAXでも利用される圧縮形式です。「CCITT Group3 fax compression」よりも大幅に圧縮率が高くなります。
可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
JPEG DCT 圧縮
JPEFと同じアルゴリズムで画像データの圧縮を行います。非可逆圧縮なので圧縮・展開すると画質が劣化します。
圧縮率に期待できます。
パックビット
パックビット(PackBits)による圧縮を行います。可逆圧縮なので圧縮・展開しても画質の劣化はありません。
処理も高速ですが圧縮率には期待できません。