コミットメッセージを整形して、コミットを行う
「コミットメッセージ」を整形して、コミットを行います。以下の5種類の整形方法が用意されています。
- strip
- whitespace
- verbatim
- scissors
- default
1.strip
「strip」では、以下の整形を行います。- コミットメッセージの前後にある空白行を削除する
- 行末の空白文字を削除する
- コメント行を削除する
- 連続した空白行を1行の空白行にまとめる
1-1.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= | strip |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --cleanup=strip
1-2.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ここでは例として、以下のように「コミットメッセージ」を入力し、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
1-3.コミットログの確認
コミットログを確認すると、以下のようになります。2.whitespace
「whitespace」では、以下の整形を行います。- コミットメッセージの前後にある空白行を削除する
- 行末の空白文字を削除する
- コメント行を削除しない
- 連続した空白行を1行の空白行にまとめる
「コメント行を削除しない」点を除いて、「strip」と同じです。
2-1.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= | whitespace |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --cleanup=whitespace
2-2.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ここでは例として、以下のように「コミットメッセージ」を入力し、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
2-3.コミットログの確認
コミットログを確認すると、以下のようになります。3.verbatim
「verbatim」は、「コミットメッセージ」の整形を行いません。3-1.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= | verbatim |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --cleanup=verbatim
3-2.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ここでは例として、以下のように「コミットメッセージ」を入力し、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
3-3.コミットログの確認
コミットログを確認すると、以下のようになります。4.scissors
「scissors」は、以下の整形を行います。- コミットメッセージの前後にある空白行を削除する
- 行末の空白文字を削除する
- コメント行を削除しない
- 連続した空白行を1行の空白行にまとめる
- ハサミ行以降の文字列を削除する
「ハサミ行以降の文字列を削除する」点を除いて、「whitespace」と同じです。
ただし「ハサミ行以降の文字列を削除する」のは、「コミットメッセージ」の編集画面を表示した時のみです。
ハサミ行とは(scissors line)
ハサミ行とは、以下の記述が行われている行のことを指します。
# ------------------------ >8 ------------------------
ちなみに中央の「>8」は、ハサミを表しています。
行頭の「#」は、「core.commentChar」設定で変更することができます。
ハサミ行は、オーサーとコミッターが異なる環境において、コミット時の「コミットメッセージ」には含めたくないが、コミッターに知らせたい内容を「コミットメッセージ」に記述したい時に利用します。
4-1.コミットメッセージ
ここでは例として、以下の「コミットメッセージ」を記述したテキストファイルを用意しました。4-2.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= | scissors |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --cleanup=scissors --file='../CommitMessage.txt' --edit
4-3.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
4-4.コミットログの確認
コミットログを確認すると、以下のようになります。5.default
「default」は、以下の整形を行います。「コミットメッセージ」の編集画面を表示した時は、「strip」と同じ整形を行います。
「コミットメッセージ」の編集画面を表示しなかった時は、「whitespace」と同じ整形を行います。
デフォルトの整形方法は、「commit.cleanup」設定で変更できます。
5-1.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= | default |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --cleanup=default
5-2.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ここでは例として、以下のように「コミットメッセージ」を入力し、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。