kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

KDE その12 - KDE PlasmaがSnapパッケージに・Snap版KDE Plasma登場

KDE PlasmaがSnapパッケージに

「KDE Plasma」は、「Kubuntu」に採用されているデスクトップ環境です。
モダンなデスクトップ環境として「GNOME」と双璧をなすデスクトップ環境です。
その「KDE Plasma」がSnapパッケージになりました。


Snapパッケージとは

Snapパッケージは、従来のパッケージフォーマットである「deb」や「rpm」等に代わる新しいパッケージフォーマットです。
Snapパッケージが利用できるOSは「Ubuntu」だけでなく、「Debian」「Fedora」「Arch Linux」「openSUSE」など、様々なOSで利用できます。

Snapパッケージは隔離された環境にソフトウェアを配置するため、他のソフトウェアや既存のシステムに影響を与えることなくソフトウェアのインストールや利用が可能です。
また、もしソフトウェアで不具合などの問題が発生すれば、以前のバージョンにロールバックする機能も備えています。

SnapパッケージはLinuxのソフトウェアをパッケージ化するための次世代のパッケージフォーマットです。

Snapの利用方法は、以下を参照してください。
各OSごとにSnapを利用する方法が紹介されています。

  • Installation instructions

「Ubuntu」では、デフォルトで「Snap」が利用できるようになっています。
またデフォルトでインストールされている「Ubuntuソフトウェア」から、Snapパッケージ(Snapアプリ)の検索やインストールが可能です。

既存のシステムに影響を与えない

デスクトップ環境は、様々なコンポーネントと連携して動作する複雑なソフトウェアです。
そのためすでにデスクトップ環境がインストールされているシステムに他の異なるデスクトップ環境をインストールすると、設定等リソースの奪い合いや衝突が発生し、期待通りに動作しないケースがあります。
例えば「Ubuntu(GNOME)」に「Kubuntu(KDE Plasma)」や「Xubuntu(Xfce)」など複数のデスクトップ環境をインストールするケースがこれに該当します。

Snapは各ソフトウェアを異なる領域に配置(インストール)するため、このようなリソースの衝突を避けることができ、またお互いのシステムに影響を及ぼすことなくソフトウェアを活用できます。

アンインストールが簡単

同一システムに複数のデスクトップ環境をインストールすることは簡単ですが、アンインストールは手間がかかります。

Snapはソフトウェア毎に隔離されてインストールされるため、アンインストールが非常に簡単です。
もちろん既存のシステムに影響を与えることなくアンインストールできます。

Snap版KDE Plasma

Snap版「KDE Plasma」は、Snapパッケージで提供されるデスクトップ環境です。
そのため上記のようなSnapの利点を活用できます。


  • KDE apps at the snap of your fingers

あくまで試験的なリリース

今回リリースされたSnap版「KDE Plasma」はあくまで試験的なリリース(テクニカルプレビュー版)であり、基本的な機能の提供に留められています。
つまり安定版ではなく、日常的に利用する品質ではありません。
しかしSnapで提供されるデスクトップ環境を試すには十分な出来でしょう。

スタンドアローンアプリケーションとして動作

Snap版「KDE Plasma」は、スタンドアローンアプリケーションとして提供されます。
Snap版「KDE Plasma」に関する情報は、以下を参照してください。

  • Plasma/Snap

現在「Wayland」はサポートされていません。
これはSnap内からX11を起動することができず、結果「XWayland」も起動できないためです。
またホストシステムとの完全な隔離がまだ不十分です。

Snap版KDE Plasmaをインストールするには

Snap版「KDE Plasma」をインストールする方法です。
ここでは例として「Ubuntu 18.04」にSnap版「KDE Plasma」をインストールします。

1.KDE Plasmaのインストール

「端末」を起動します。
以下のコマンドを実行し、Snap版「KDE Plasma」をインストールします。

snap install --edge --devmode plasma-desktop


2.セッションの登録

以下のコマンドを実行し、Snap版「KDE Plasma」のセッションを登録します。

sudo wget https://metadata.neon.kde.org/snap/plasma-snap.desktop -O /usr/share/xsessions/plasma-snap.desktop


以上でインストール作業は完了です。
ここでPCを再起動します。

3.セッションの選択

ログイン画面でセッション選択メニューを開き、「プラズマ」を選択します。


あとはいつも通りにログインします。

4.デスクトップ画面

以下のようにSnap版「KDE Plasma」が起動します。


Snap版KDE Plasmaをアンインストールするには

Snap版「KDE Plasma」をアンインストールする方法です。

1.KDE Plasmaのアンインストール

以下のコマンドを実行し、Snap版「KDE Plasma」をアンインストールします。

sudo snap remove plasma-desktop


2.セッションの登録解除

以下のコマンドを実行し、Snap版「KDE Plasma」のセッションを削除します。

sudo rm /usr/share/xsessions/plasma-snap.desktop


KDE
スポンサー
コメント
コメントポリシー
コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct(CoC/行動規範) を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。
コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。
同一カテゴリーの記事
SNS
人気の記事
  • Ubuntu 26.04 その42 - Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュール
    Ubuntu 26.04.1 LTSのリリーススケジュール Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュールを紹介します。
  • Linux Mint その292 - Linux kernel 7.0 採用の Linux Mint 22.3 リリース・システム管理ツールにカーネル管理機能追加など
    Linux Mint 月刊ニュース Linux Mint 開発チームは Linux Mint 月刊ニュースにて、Linux Mint の開発状況や取り組みを紹介しています。
  • Linux その422 - GNOME Boxes の再構築と未来・Flatpak のみの提供やモダンな機能の実装など
    GNOME Boxes の再構築と未来 GNOME Boxes の再構築と未来が以下で紹介されています。
  • Linux その414 - KDE Plasma で実装予定の新機能や改善・絵文字の表示サイズを変更機能やディスプレイ設定画面の改善など
    KDE Plasma で実装予定の新機能や改善 2026年8月1日、KDE Plasma で実装予定の新機能や改善が以下で紹介されました。
  • Kubuntu その117 - Kubuntu 26.04 LTS にもっと手厚いサポートを・最高の信頼性を誇る KDE 搭載ディストリビューションを目指して
    最高の信頼性を誇る KDE 搭載ディストリビューションを目指して Kubuntu 26.04 LTS に手厚いサポートが導入されました。
  • Linux その413 - GNOME 向けアプリとアップデートの紹介・カラーピッカーやメディアプレーヤーなど
    GNOME 向けアプリとアップデートの紹介 GNOME 向けアプリとアップデートの紹介です。
  • Linux その412 - KDE 環境で大量のファイルコピー時に、ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上
    ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上 KDE 環境で大量のファイルをコピーする時に、ファイル処理のパフォーマンスが大幅に向上しました。
  • Linux その386 - Arch Linux の AUR パッケージで悪意あるコミットが続く・今度はソースコードの難読化か
    Arch Linux の AUR パッケージで悪意あるコミットが続く Arch Linux の AUR パッケージで悪意あるコミット(マルウェア)が続いています。
  • Windows その29 - Windows 向け Coreutils 登場・Coreutils のインストールやコマンドの一覧など
    Windows 向け Coreutils 登場 Windows 向け Coreutils が登場しました。
  • Linux その421 - GNOME Shell のデザイン構想と長期的な見通し
    GNOME Shell のデザイン構想と長期的な見通し GNOME Shell のデザイン構想と長期的な見通しが、以下で紹介されています。
記事のピックアップ
オプション