Linux kernel のライブパッチサービスが ARM64 でも利用可能に
2026年6月23日、Canonical は ARM64 向け Linux Kernel のライブパッチサービスをアナウンスしました。ライブパッチとは
Linux Kernel のライブパッチとは、マシンを再起動することなく現在動作している Linux Kernel に修正を適用する仕組みです。通常は再起動が必要
ソフトウェアの更新等から Linux Kernel をアップデートすると、そのアップデートを反映するためにマシンの再起動が必要になります。Linux Kernel は OS の核となるソフトウェアであり、Linux Kernel の脆弱性は大きなセキュリティーリスクに成り得ます。
そのためアップデートされた Linux Kernel が提供されたら、Linux Kernel をアップデートし、アップデートを反映するためにマシンを再起動することになります。
すぐに再起動できない事情
個人ユーザーなら PC の再起動で特別困る事態にはなりませんが、サービスを提供しているサーバーを再起動するとなると、その事情が変わってきます。サーバーを再起動するということは、そのサーバーが提供しているサービスを一時的に停止するということになります。
しかし致命的な脆弱性を放置するわけにも行きません。
また個人ユーザー見たくアップデートして再起動し作業完了というわけにも行きません。
再起動しなくても変更を反映できるように
そこで再起動せずに現在動作中の Linux Kernel に修正を適用する仕組みが登場しました。それがこのライブパッチです。
しかしユーザーがこの仕組みを利用するには、ライブパッチを提供してくれる提供者が必要になります。
Canonical Livepatch Service
Canonical はライブパッチを提供する Canonical Livepatch Service を立ち上げ、ユーザーはLinux Kernel のライブパッチサービスを利用できるようになりました。これにより Ubuntu を再起動するタイミングに幅ができました。
ただし Canonical Livepatch Service は、LTSリリースの Ubuntu 向けに提供されるサービスです。
あくまでもパッチ
ライブパッチは従来の Linux Kernel の丸ごとアップデートと異なり、あくまでもパッチの適用です。重大な脆弱性など部分的なアップデートを Linux Kernel に適用します。
永遠に再起動しなくても随時すべてのアップデート(パッチ)が適用され続け、常に最新の Linux Kernel に保たれると言う意味ではありません。
再起動できるタイミングで Linux Kernel のアップデートとマシンの再起動が必要になります。
ARM64 も公式サポート
そして今回 Canonical が提供するライブパッチサービスでは、ARM64 アーキテクチャーの Linux Kernel も公式にサポート対象になりました。対象バージョン
ARM64 向けライブパッチサービスは、以下のバージョンで利用可能です。- Ubuntu 26.04 LTS
- Ubuntu Core 26
