Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版リリース
2026年6月15日、Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版がリリースされました。安定版のリリース予定日
Ubuntu Touch 24.04-2.0 安定版は、2026年7月13日にリリースされる予定です。Ubuntu 24.04 LTS ベースの Ubuntu Touch
Ubuntu Touch 24.04-2.0 は Ubuntu 24.04 LTS ベースの OS であり、2回目のメジャーリリースになります。ちなみに Ubuntu Touch とは、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けの OS であり、ユーザーのプライバシーと自由を尊重する OS です。
対応機種の制約
Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版には対応機種に制約があります。システムストレージの空き容量に制約を受ける
Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版は、現在 Ubuntu Touch 24.04 がサポートしているすべての機種をサポートし切れていません。これは機種のシステムストレージの空き容量による制約であり、今後安定版の Ubuntu Touch 24.04-2.0 のリリースまでに、対応機種を可能な限り拡大する方針です。
また Ubuntu Touch 24.04-2.0 で対応できなくても、その後リリースされるマイナーアップデートの Ubuntu Touch 24.04-2.x で可能な限り対応機種を拡大していく方針です。
β版の対応機種
Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版は、以下の機種に対応しています。- F(x)tec Pro1X
- Fairphone 4
- Fairphone 5
- Lenovo Tab M10 HD 2nd Gen WiFi / LTE
- Nothing Phone (1)(新規対応機種)
- Rabbit R1
- Sony Xperia X
- Volla Phone
- Volla Phone X
- Volla Phone 22
- Volla Phone X23
- Volla Phone Quintus
- Volla Phone Plinius
- Xiaomi Poco X3 / X3 NFC
- Zinwa Q25(新規対応機種)
Morph Browser のアップデート
Morph Browser はデフォルトのウェブブラウザーです。Chromium の大幅なアップグレード
Morph Browser が利用しているブラウザーエンジンがアップデートされ、Chromium 87 から Chromium 134 へ大幅にアップグレードされました。Chromium 134 でも現時点での最新版ではありませんが、今回の大幅なアップグレードにより、今日のウェブサイトやウェブアプリとの互換性が大幅に向上しています。
アップグレードプロセスの基盤となる
今回のアップグレードは、今後継続的に Chromium のアップグレードを取り込んでいくための基盤となります。今後リリースされるマイナーアップデートの Ubuntu Touch 24.04-2.x で、さらなる Chromium のアップグレードが期待できるでしょう。
既存のアプリの課題
他のブラウザーエンジンに依存する既存のアプリは、依然として旧バージョンのブラウザーエンジンに依存しています。そのため Ubuntu Touch のイメージに旧バージョンの Chromium と 新バージョンの Chromium の2つを同時に含める必要があります。
これによりイメージサイズが大きくなってしまい、上記で紹介したようにシステムストレージの空き容量に制約を受けてしまっています。
画面上部の切り欠きや、画面の角が丸いディスプレイに対応
一部のスマートフォンでは、画面上部にフロントカメラやセンサーなどが配置されたり、表示領域の一部が丸く加工されたディスプレイが採用されています。つまり表示領域が完全な長方形ではないディスプレイが採用されています。
今までは対応できていなかった
これまで Ubuntu Touchでは、こうした表示領域の違いが十分に考慮されておらず、その表示領域外にもそのままコンテンツを表示していました。対応しました!
今回のリリースでは、こうした非表示領域を避けてコンテンツ表示できるようになり、各機種のディスプレイ形状に合わせ、より適切なレイアウトでコンテンツを表示できるようになりました。対応機種
とは言え機種ごとにディスプレイの表示領域が異なるため、Ubuntu Touch を機種に移植している開発者は、その機種に合ったレイアウト設定を作る必要があります。現時点で以下の機種に対応しています。
- Fairphone 4
- Fairphone 5
- Volla Phone Quintus
- Volla Phone Plinius
- Xiaomi Redmi 9
スクリーンショットエディター
Lomiri シェルにスクリーンショットエディターが追加されました。編集機能
撮影したスクリーンショットをすぐにその場で編集できます。この編集機能では、画像のトリミングや回転、色調補正が可能です。
編集後にスクリーンショットを保存したり、他のアプリケーションと共有することも可能です。
無効化も可能
システム設定のジェスチャー設定画面から、スクリーンショットエディターを無効化することも可能です。その他の変更点
その他の変更点をいくつかピックアップします。ネットワークインジケーターの改善
有線接続のサポートが改善され、例えばドック経由の有線接続にも対応しました。MMS の送受信機能の改善
モバイルデータ通信がオフでも、MMS の送受信が可能になりました。ユーザーデータ暗号化機能の安定化
ユーザーデータ暗号化機能は、fscrypt v2 をサポートするデバイスで、実験的な機能ではなくなりました。絵文字キーボードの改良
絵文字キーボードに約2,000個の新しい絵文字が追加されました。また絵文字のバリエーション(例:肌の色)を選択できるようになりました。
既知の問題
既知の問題です。Morph Browser で黒い画面が表示される
Morph Browser でバックグラウンドに切り替えてから復帰すると、黒い画面が表示される場合があります。
この場合ウェブコンテンツをスクロールすると、ウェブページが表示されます。
Morph Browser でハードウェアアクセラレーションによる動画のデコードが機能しない
ブラウザーエンジンがアップグレードされた Morph Browser で、ハードウェアアクセラレーションによる動画のデコードが機能しません。動画再生は引き続き機能しますが、ソフトウェアでデコードされるため、消費電力が増加します。
Morph Browser の新しいタブページが機能しない
Morph Browser の新しいタブページ全く機能していません。特にブックマークしたサイトが正しく表示されません。
Widevine プラグインのインストールサポートの課題
Widevine プラグインのインストールサポートが設定に追加されました。ただし実際に動作させるためには、まだいくつかの課題が残っています。
現在開発チームは、課題の解決に取り組んでいます。
ディスプレイの切り欠き対応と横向き表示
ディスプレイの切り欠き対応は、ディスプレイの横向きモードではまだ動作していません。Volla Tablet のトラックパッド
Volla Tablet のキーボードカバーに搭載されているトラックパッドでは、内蔵されているスクリーン上のマウスカーソル位置を正常にトラッキングできません。現在開発チームはこの課題の解決に取り組んでいますが、この問題のため Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版は Volla Tablet に対応していません。
テストの協力を
Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版のテストが呼びかけられています。Ubuntu Touch 24.04-2.0 β版は、以下の手順で導入できます。
1. チャンネルの確認
システム設定のアップデート画面からアップデートの設定画面に移り、リリースチャンネルの設定が以下のいずれか設定になっているか確認してください。- 24.04-1.x Release candidate
- 24.04-1.x Daily
その後アップデート画面に戻り、システムをアップデートしてください。
2. 開発版リリースの有効化
開発版リリースをアップデートで受け取れるように、ADB/SSH やターミナルアプリで以下のコマンドを実行してください。gsettings set io.ubuntu-touch.system-settings.update offer-development-release true
3. システムのアップデート
システム設定のアップデート画面からシステムをアップデートしてください。これで Ubuntu Touch 24.04-2.0 Beta へアップグレードできます。
ちなみに OS のバージョンは、システム設定のシステム情報表示画面から確認できます。



