ADATA SU680 で I/O エラーやシステムフリーズが発生する問題
ADATA SU680 で I/O エラーやシステムフリーズが発生する問題が報告され、Linux kernel でこの問題が修正されました。- ADATA SU680 SSD on Dell Vostro 15 3510 shows repeated SATA resets, GPT/metadata instability, SMART reset-counter inflation, freezes, and I/O errors under Ubuntu until link power management is forced to max_performance
- ADATA SU680 causes repeated SATA resets and I/O errors on Ubuntu unless link power management is forced to max_performance
ADATA SU680
ADATA SU680 は SATA 接続の SSD です。発生する現象
以下のように I/O エラーやそのエラーに起因する現象が発生します。- WRITE FPDMA QUEUED / READ FPDMA QUEUED コマンドが失敗する
- Emask 0x4(タイムアウト)や Emask 0x10(ATA バスエラー)が発生する
- ata1 hard link reset が繰り返し発生する
- Ubuntu が通常動作している間でも、S.M.A.R.T. の Power_Cycle_Count 及び Lifetime Power-On Resets の値が増加する
- OS の動作が遅くなる、一時的なフリーズが発生する、アプリケーションが不安定になるなど、システム全体に影響が発生する
互換性の問題
この現象は ADATA SU680 の故障ではなく、ADATA SU680 に搭載されているファームウェアと SATA Link Power Management の互換性に起因する問題です。SATA Link Power Management は SATA の消費電力の制御に使用する仕組みで、SATA で定められている規格です。
ストレージにデータアクセスがないアイドル時に省電力モードに移行し、システム全体の消費電力を抑制します。
しかし今回のように SATA で定められている規格であるにも関わらず、うまく動作しないケースがあります。
つまり規格と実装は別ものであり、そしてこのような現象は一般的にユーザーからよく「相性」と呼ばれます。
デバイスの個別対応
本件のように特定のデバイスで発生する問題は、そのデバイスの個別対応で対応されるケースが多いでしょう。本件も接続された SATA デバイスが ADATA SU680 だった場合に、Link Power Management を無効化する修正が追加されました。
Linux kernel のアップデートを
すでに Ubuntu 向けに修正された Linux kernel がリリースされています。アップデートしておきましょう。
ユーザーからのフィードバックがサポートを改善する
ユーザーからのフィードバックが、Linux kernel のハードウェアサポートの改善や拡大に繋がります。世の中には数多のデバイスが存在し、数多のデバイスが登場していきますが、そのすべてのデバイスをテストし切れるものではありません。
今回のように Linux kernel のハードウェアサポートの改善や拡大は、ユーザーからのフィードバックの山に支えられています。
