アプリの印刷画面
GNOMEのUIデザインに従っているアプリは、共通的な「印刷」画面で印刷設定を行うことができます。Windowsでも多くのアプリで共通的な「印刷」画面が表示されますが、それと似たようなものです。
印刷画面のタブ構成
アプリの印刷画面の各設定はタブで機能毎に分けられています。各タブを大別すると、多くのアプリで共通するタブ、アプリ固有のタブ、選択されたプリンター固有のタブに別れます。
上記の画像の場合、以下のようになります。
アプリで共通するタブ
- 全般
- ページ設定
- 印刷ジョブ
アプリ固有のタブ
- テキストエディター
プリンター固有のタブ(「印刷ジョブ」タブより右側のタブ)
- 拡張
印刷プレビューについて
「印刷プレビュー」ボタンをクリックすると、アプリによる印刷プレビュー画面が表示されます。プレビュー画面はアプリが用意する画面なので、アプリによりUI構成は異なります。
全般タブ
多くのアプリで共通して表示されるタブです。全般タブでは、出力先のプリンターの選択や、印刷するページ範囲、コピー部数等の制定を行います。
プリンター一覧
出力先のプリンターの一覧です。この中からプリンターを選択します。
ただし一覧一番上の「ファイルに出力」はプリンターではありません。(後述)
プリンター
登録されているプリンターの名称です。場所
プリンターの設置場所です。状態
プリンターの状態です。印刷中や印刷可能な状態等の情報が表示されます。
範囲
印刷するページの指定です。選択できない項目は、無効表示されます。
例えば多機能なテキストエディターは、ページ構成を文書内に指定できます。
このページ構成から印刷するページを指定します。
ページの解釈はアプリがどのようにページを認識・配置するかによるため、アプリにより異なります。
ページについてはアプリのヘルプを参照すると良いでしょう。
すべてのページ
全てのページを印刷します。現在のページ
現在アプリで表示しているページを印刷します。ページ
印刷するページを指定します。ページ番号は1から始まります。
複数のページを指定する場合は、「,」で区切ります。
例)3ページ、5ページ、7ページを印刷する → 3,5,7
また印刷するページの範囲を「-」で指定することもできます。
例)3ページから5ページ、7ページを印刷する → 3-5,7
コピー
部数の指定です。コピーの数
部数を指定します。ページを揃える
コピーの印刷方法の指定です。例えば10ページを2部印刷するとします。
チェックがオンの場合、1ページから10ページまで印刷してもう一度1ページから10ページまで印刷を行います。
チェックがオフの場合、1ページを2回印刷、2ページを2回印刷・・・10ページを2回印刷、といった感じになります。
ページを逆順にする
最後のページから印刷を行います。例えば10ページ印刷する場合、10ページ、9ページ・・・1ページ、といった感じになります。
ファイルに出力する機能について
「全般」タブでプリンター一覧から「ファイルに出力する」を選択すると、以下のような画面になります。「ファイルに出力する」はアプリの印刷結果を指定されたフォーマットでファイルに出力します。
名前
ファイル名を入力します。フォルダーの中に保存
ファイルの保存先をメニューから選択します。メニュー内に保存したいフォルダーが表示されない場合は、メニュー一番下の「その他」をクリックします。
出力の形式
出力するファイルのフォーマットです。よく利用される形式です。
Postscript
Postscript形式で出力します。Postscript形式のファイルは、ドキュメントビューワーやGIMP等で開くことができます。
SVG
SVG(Scalable Vector Graphics )形式で出力します。SVGはベクター形式の画像フォーマットです。
ドキュメントビューワーやGIMP等で開くことができます。