日本語環境の構築
Ubuntuはマルチランゲージに対応したOSなので、複数の言語を扱うことができます。ここでは、日本語環境の構築について記述します。
英語でインストールした場合
英語でインストールした場合、まず日本語の言語パッケージをインストールする必要があります。1.Language Supportの起動
「System Settings」を起動し、「Launguage Support」をクリックします。2.不足している言語パッケージのインストール
まず、現状インストールされている言語の言語パッケージに不足がないかチェックが行われます。もし不足しているパッケージが見つかった場合、以下の画面が表示されます。
この画面が表示されない時は、手順「5.」に飛んでください。
「Install」ボタンをクリックします。
「Details」をクリックすると、インストールするパッケージの一覧が表示されます。
3.パスワードの入力
以下の画面が表示されるので、管理者ユーザー(自分)のパスワードを入力し「Authenticate」ボタンをクリックします。4.不足している言語パッケージのインストール
以下のように不足している言語パッケージのインストールが開始されます。5.言語インストール画面の表示
以下の画面が表示されるので、「Install / Remove Language」ボタンをクリックします。6.言語の選択
以下のようにインストールする言語の一覧画面が表示されます。言語の一覧から「Japanese」を探し、「Installed」にチェックを入れます。
チェックを入れたら「Apply Changes」ボタンをクリックします。
7.パスワードの入力
以下の画面が表示されるので、管理者ユーザー(自分)のパスワードを入力し「Authenticate」ボタンをクリックします。8.日本語言語パッケージのインストール
日本語言語パッケージのインストールが開始されます。9.言語の順位変更
日本語言語パッケージのインストールが完了すると、「Language for menus and windows」に「日本語」が追加されます。この「日本語」をドラッグ&ドロップして、リストの一番上に移動します。
「日本語」の文字色がグレーから黒色に変わります。
10.システムへの反映
ログイン画面等にも言語を反映させるため、「Apply System-Wide」ボタンをクリックします。11.パスワードの入力
以下の画面が表示されるので、管理者ユーザー(自分)のパスワードを入力し「Authenticate」ボタンをクリックします。12.地域の設定
「Regional Formats」タブをクリックし、赤枠のボタンをクリックし「日本語」を選択します。13.システムへの反映
ログイン画面等にも反映させるため、「Apply System-Wide」ボタンをクリックします。以上で完了です。
あとは一旦ログアウトしてログインし直すか、PCを再起動します。
日本語でインストールした場合
日本語でインストールした場合、最初から多くのUIが日本語で表示されます。しかしインターネットに接続せずインストールした場合など、一部の言語パッケージが不足していることがあります。
念の為以下の手順で確認しておくと良いでしょう。
2.不足している言語パッケージのインストール
現状インストールされている言語の言語パッケージに不足がないかチェックが行われます。もし不足しているパッケージが見つかった場合、以下の画面が表示されます。
「インストール」ボタンをクリックします。
3.パスワードの入力
以下の画面が表示されるので、管理者ユーザー(自分)のパスワードを入力し「認証する」ボタンをクリックします。4.不足している言語パッケージのインストール
以下のように不足している言語パッケージのインストールが開始されます。Ubuntu Japanese Teamのリポジトリーを追加する
Ubuntu Japanese Teamのリポジトリーを追加します。「Mozc」インプットメソッドのセットアップを行うスクリプトや、「Fcitx」インプットメソッドフレームワークのインストールが行えるようになります。
「端末」を起動し、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
1行ずつコピーして貼り付けて実行すると良いでしょう。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
「[sudo] password for ユーザー名:」と表示されたら、そのユーザー名のパスワードを入力してください。
以下は実行例です。
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
[sudo] password for ubuntu:
OK
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
OK
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
--2013-10-22 20:00:38-- https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list
www.ubuntulinux.jp (www.ubuntulinux.jp) をDNSに問いあわせています... 49.212.119.185, 49.212.119.185
www.ubuntulinux.jp (www.ubuntulinux.jp)|49.212.119.185|:443 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 389 [text/plain]
`/etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list' に保存中
100%[=============================================>] 389 --.-K/s 時間 0s
2013-10-22 20:00:39 (4.44 MB/s) - `/etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list' へ保存完了 [389/389]
[sudo] password for ubuntu:
OK
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
OK
ubuntu@vb-ubuntu1310:~$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
--2013-10-22 20:00:38-- https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/saucy.list
www.ubuntulinux.jp (www.ubuntulinux.jp) をDNSに問いあわせています... 49.212.119.185, 49.212.119.185
www.ubuntulinux.jp (www.ubuntulinux.jp)|49.212.119.185|:443 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 389 [text/plain]
`/etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list' に保存中
100%[=============================================>] 389 --.-K/s 時間 0s
2013-10-22 20:00:39 (4.44 MB/s) - `/etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list' へ保存完了 [389/389]
上記すべてのコマンドの実行が終わったら、「ソフトウェアの更新」でアップデートを行います。
Ubuntu Desktop 日本語 Remixと同じ環境にする
以下をインストールすることで、Ubuntu Desktop 日本語 Remixと同じ環境にすることができます。Ubuntuソフトウェアセンターを起動し、「ubuntu-defaults-ja」で検索します。
「インストール」ボタンをクリックします。