UEFIのPCにKubuntu 14.04をインストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)
UEFIで起動するPCにKubuntu 14.04をインストールします。「UEFIのPCにKubuntu 14.04をインストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の続きです。
ここではインストール作業の中で山場となるパーティションの作成を行います。
ここでは未使用の100GBのHDDにKubuntu 14.04をインストールします。
必要なパーティションについて
UEFI環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。- KubuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション
- Kubuntuをインストールするルートパーティション
- Kubuntuのスワップパーティション
それぞれのパーティションにどれくらいのサイズを割り当てるのか、事前に計算しておくとよいでしょう。
スワップは、Windowsのスワップと同じ感覚でサイズを決定するとよいでしょう。
7.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのHDDや、既存のパーティションを全て削除したい場合、まずパーティションテーブルの作成を行います。もしそうではない場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
また、WindowsとHDDの管理方法が異なります。
以下の内容に目を通して、どのHDDにKubuntuをインストールするのか確認してください。
デバイスファイルについて
「UbuntuのHDD管理 その1 - HDDの管理方法」を参考にしてください。パーティションについて
以下を参考にしてください。7-1.パーティションテーブルの作成
Kubuntuのインストール先HDDのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。補足
環境によっては「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックしなくても、「7-2.」の画面が表示されます。7-2.パーティションテーブル作成の確認
以下の確認画面が表示されます。「続ける」ボタンをクリックします。
7-3.パーティションテーブル作成の完了
パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。この「空き領域に」パーティションを作成していきます。
8.EFIシステムパーティションの作成
次にKubuntuのOSローダー(ブートローダー)をインストールするEFIシステムパーティションを作成します。すでにEFIシステムパーティションが存在する場合
複数のEFIシステムパーティションを作成する必要はないため、すでにEFIシステムパーティションが存在する場合は、この作業を飛ばしてください。8-1.EFIシステムパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。補足
環境によっては「追加」ボタンをクリックしなくても、「8-2.」の画面が表示されます。8-2.EFIシステムパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するEFIシステムパーティションの設定を行います。New partition size in megabytes
「サイズ」は最低でも35MB以上必要ですが、同じHDDに別のOSをインストールしマルチブートを行う場合は、余裕を持って100MBほど確保しておきましょう。ここでは128MBのサイズを指定しています。
上記以外の項目
上記以外の項目については、上記の画像のとおりに設定してください。設定したら「OK」ボタンをクリックします。
8-3.EFIシステムパーティション作成完了
以下のようにEFIシステムパーティション(/dev/sda1)が作成されます。9.ルートパーティションの作成
次にKubuntuのインストール先となるルートパーティションを作成します。9-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。補足
環境によっては「追加」ボタンをクリックしなくても、「9-2.」の画面が表示されます。9-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するルートパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
New partition size in megabytes
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。Location for the new partition
パーテションの確保位置を選択します。通常は「Beginning」を選択します。
Use as
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
Mount point
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
9-3.ルートパーティション作成完了
以下のようにルートパーティション(/dev/sda2)が作成されます。10.スワップパーティションの作成
最後にスワップパーティションを作成します。10-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。補足
環境によっては「追加」ボタンをクリックしなくても、「10-2.」の画面が表示されます。10-2.スワップパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するスワップパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
利用方法
「スワップ領域」を選択してください。上記以外の項目
「9-2.ルートパーティションの設定」を参考にしてください。設定したら「OK」ボタンをクリックします。
10-3.スワップパーティション作成完了
以下のようにスワップパーティション(/dev/sda3)が作成されます。11.ブートローダーの設定
最後にOSローダー(ブートローダー)をインストールするHDDを選択します。ここで選択したHDDのEFIシステムパーティションにOSローダー(ブートローダー)がインストールされます。
以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
「UEFIのPCにKubuntu 14.04をインストールする(タイムゾーンの設定 〜 Kubuntuの起動)」に続きます。