リモートリポジトリーをベアリポジトリーとしてクローンする
「リモートリポジトリー」を「ベアリポジトリー」としてクローンします。ベアリポジトリー
既存の「ノンベアリポジトリー」を「ベアリポジトリー」としてクローンすることができます。もちろん、既存の「ベアリポジトリー」から「ベアリポジトリー」をクローンすることもできます。
「ベアリポジトリー」なので、他のユーザーにリポジトリーを公開することもできますし、リポジトリーのバックアップにも利用できます。
ここでいうバックアップは、クローンした時点でのバックアップになります。
ミラーリポジトリーではない
「リポジトリーのミラーを作成する（--mirror）」でも、 既存の「ノンベアリポジトリー」を「ベアリポジトリー」としてクローンすることができます。同様に、他のユーザーにリポジトリーを公開することもできますし、リポジトリーのバックアップにも利用できます。
ここで紹介する「ベアリポジトリーを作成する（--bare）」は、「ミラーリポジトリー」ではありません。
リポジトリーの同期には利用しません。
オプションの説明
「リモートリポジトリー」を「ベアリポジトリー」としてクローンするには、以下のオプションを指定します。| オプション |
|---|
| --bare |
リモートリポジトリーのクローン例
「リモートリポジトリー」を「ベアリポジトリー」としてクローンする例です。1.ローカルリポジトリーの配置場所
ここでは例として、「~/ドキュメント/git」フォルダー内に「myBareProject」フォルダーを作成してもらい、「myBareProject」フォルダー内にリポジトリーをクローンします。クローン元の「リモートリポジトリー」は、「git://192.168.56.1/mySharedProject」を指定します。
2.カレントディレクトリーの移動
「端末」を起動し、カレントディレクトリーを「~/ドキュメント/git」に移動します。
3.コマンドの実行
「リモートリポジトリー」をクローンします。コマンドの説明は、「リモートリポジトリーをクローンするコマンドの説明」を参考にしてください。
ここでは、以下のコマンドを実行します。
ポイントは、赤字の箇所です。
git clone --bare git://192.168.56.1/mySharedProject myBareProject
4.コマンドの実行結果
以下のように、「リモートリポジトリー」がクローンされます。
5.フォルダーの確認
「Nautilus」を起動し「~/ドキュメント/git」フォルダーを見ると、以下のように「myBareProject」フォルダーが作成されています。
6.myBareProjectフォルダーの確認
「myBareProject」フォルダーを開くと、クローンされたリポジトリーが配置されています。
「myBareProject」フォルダーが「Gitディレクトリー」になります。
「ベアリポジトリー」なので、「ワーキングディレクトリー」はありません。
