インタラクティブモードで、todoリストを再編集してリベースを続行する
「インタラクティブモード」では、リベース中断時に「todoリスト」を再編集してリベースを続行することができます。1.リベースの開始からリベースの中断まで
まず、リベースの開始からリベースの中断までの流れを紹介します。1-1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「fix」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「fix」ブランチを指していることが分かります。
ここでは例として、「fix」ブランチを「master」ブランチにリベースし、「mastsr」ブランチに「fix」ブランチの変更内容を結合します。
1-2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「fix」ブランチを「master」ブランチにリベースするため、リベース対象の「コミットオブジェクト」は、以下のようになります。
コミットオブジェクト | コミットオブジェクトの識別子 |
---|---|
Commit4 | b3558792781286ca90af046c9318dd9072fe9014 |
Commit5 | a1818429356c581418812fdbaeec830178ca2ec8 |
1-3.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-i | --interactive |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、以下を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git rebase --verbose --interactive master
1-4.todoリストの編集
以下のようにテキストエディターが起動し、「todoリスト」が表示されます。現状、「Commit4」と「Commit5」コミットオブジェクトが、リベース対象のコミットオブジェクトになっています。
ここでは例として、「Commit4」適用後にリベースを中断します。
「todoリスト」に記述するコマンドは、以下のコマンドを記述します。
ショート | ロング |
---|---|
e | edit |
1-5.todoリストの編集完了
以下のように「todoリスト」を編集しました。「todoリスト」の編集が終わったら、ファイルを上書き保存して、テキストエディターを終了します。
1-6.リベースの実行と中断
以下のように「todoリスト」の記述内容に従って、リベースが行われます。「Commit4」をリベースした後、リベースが中断します。
1-7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1-1.」と異なっています。
また、「HEAD」が「分離したHEAD」になっています。
この「HEAD」は、「Commit4’」を指しています。
1-8.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「Commit4」の変更内容を元に、「Commit4’」が新規に生成されています。
1-9.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見てみると、以下のようになっています。「ワーキングディレクトリー」はクリーンですが、リベースが中断されている状態です。
2.todoリストを再編集してリベースを続行する
「todoリスト」を再編集してリベースを続行します。2-1.todoリストの再編集
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション |
---|
--edit-todo |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ファイルの変更内容を異なるブランチに結合するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git rebase --edit-todo
2-2.todoリストの編集
以下のようにテキストエディターが起動し、「todoリスト」が表示されます。現状、「Commit5」コミットオブジェクトが、リベース対象のコミットオブジェクトになっています。
「Commit4」はすでにリベースされた後なので、「todoリスト」に含まれていません。
「todoリスト」の編集が終わったら、ファイルを上書き保存して、テキストエディターを終了します。
2-3.リベースの続行
以下のコマンドを実行し、リベースを続行します。ポイントは、赤字の箇所です。
git rebase --continue