システムのテストを行う
ハードウェア全般のテストを行う「システムテストツール」が標準でインストールされています。新しいPCにUbuntuをインストールした時やハードウェア構成を変更した時に、
テストを行なっておくと良いでしょう。
注意事項1
一部のテスト項目を除いて全自動テストではないため、対話方式でユーザーが作業する必要があります。
注意事項2
あらかじめ外付けのデバイス等テスト項目に含まれるデバイスを用意しておきましょう。例えばFirewireのテストを行う際に、Firewireに対応したHDDがないとテストできません。
USB 無線LANアダプタなどのハードウェアはあらかじめPCに接続しておきましょう。
注意事項3
余計なトラブルを避けるため、事前にUbuntuのアップデート及び、他のアプリケーションは全て終了しておきましょう。
注意事項4
現状残念ながらテストの内容が英語で表示されます。各画面で意訳を入れますが、テスト対象となるすべてのデバイスが手元にありません。
ここに紹介されていない内容が表示される場合があります。
注意事項5
システムテストツールにはGTK版とQt版があります。標準でインストールされるのはQt版です。
GTK版とは多少画面構成が異なります。
Qt版システムテストツールのインストール
Ubuntu ソフトウェアセンターから「checkbox」で検索し、以下のアプリをインストールします。システムテストツールを起動する
1.システムテストツールの起動
Dashホームから以下のように「システムテストツール」を起動します。2.概要説明
以下のようにシステムテストツールの概要が表示されます。「Don't show me this message in the future」チェックをオンにすると、
次回以降この画面は表示されません。
3.システム情報の収集
以下のようにシステム情報が収集され、テスト項目が列挙されます。テスト項目の選択
「Selection」タブが選択され、以下の画面が表示されるます。テストしたい項目を選択しチェックを入れます。
各項目にはサブ項目があります。
三角アイコンをクリックすると、サブ項目が表示されます。
初めてテストする場合は、すべての項目をテストするとよいでしょう。
また、すべての項目をテストしない場合、以下のような画面が表示されます。
意訳:
「すべての項目をテストしないと、Ubuntu Friendlyにテスト結果が投稿できないよ。」
Ubuntu Friendlyにテスト結果を投稿しないなら、このメッセージは気にしなくて良いです。
「Show this message again」チェックをオフにすると、
システムテストツールを再起動するまでこの画面は表示されません。
Ubuntu Friendly
Ubuntu Friendlyはユーザー参加型のハードウェア(PC)動作リストです。日本製PCの情報は載っていませんが、マザーボードだとそこそこ情報が載っています。
LENOVOやDellなどグローバルで商品展開しているPCは、参考になると思います。
ユーザー参加型なので、ユーザーの協力が必須ですね。
テスト画面のUI基本構成
どのテスト画面でも似たような画面が表示されます。「テスト」ボタン
準備ができたらこのボタンを押して、テストを実行します。テスト項目によっては、このボタンを使用しない項目があります。
「Yes」ボタン・「No」ボタン
テスト項目によっては、Yes・Noで回答する項目があります。その時にこのボタンをクリックします。
「Comment」ボタン
テストに関するコメント(備考)を入力することができます。例えば、あるメーカーの外付けHDDではダメだったけど、
別のメーカーの外付けHDDではうまく行った、といった感じの情報を入力します。
コメントの入力は任意です。
「次へ」ボタン
現在表示されているテスト項目をスキップします。対応していないテスト内容が表示された場合は、
このボタンをクリックしてテスト項目をスキップしてください。
「No」ボタンをクリックすると、”問題がある”として処理されてしまいます。
スキップしようとすると、以下の画面が表示されます。
「Yes」ボタンをクリックすればスキップします。
「Don't ask me again」チェックをオンにすると、
システムテストツールを再起動するまでこの画面は表示されなくなります。