dconfコマンド
dconfコマンドはdconfデータベースを操作するコマンドです。dconfエディターをインストールするとdconfコマンドもインストールされます。
dconfコマンドの使い方
dconfコマンドは以下の形式で利用します。dconf 操作コマンド 操作内容
操作コマンドで操作種類を指定し、操作内容で具体的な操作内容を指定します。
操作コマンド
dconfコマンドの操作コマンドです。helpコマンド
操作コマンドの使い方や一覧を表示します。残念ながらmanやinfoに対応していないため、この操作コマンドでヘルプを表示する必要があります。
dconf help
操作コマンドの一覧を表示します。dconf help 操作コマンド
操作コマンドの一覧を表示します。readコマンド
指定されたキーの値を表示します。dconf read キーのフルパス
listコマンド
指定されたパス以下の値が変更されたキーの一覧を表示します。キーのフルパスの最後に「/」を付ける必要があります。
dconf lits キーのフルパス
キー名の後ろに「/」が付くキーはサブキーです。
writeコマンド
指定されたキーの値を設定します。値はGVariant Text formatで記述する必要があります。
dconf write キーのフルパス 値
いくつか記述例を紹介します。
キーは適当に「/test/sample/key」とします。
理論値
dconf write /test/sample/key false文字列
dconf write /test/sample/key "'文字列'"数値
dconf write /test/sample/key 6文字列の配列
dconf write /test/sample/key "['文字列1','文字列2']"数値の配列
dconf write /test/sample/key [1,3]他にも値の型はたくさんあり、また各値を修飾するキーワードもあります。
resetコマンド
指定したキーか指定したキー内の全ての値をデフォルト値に戻します。指定したキーの値をデフォルト値に戻す
dconf reset キーのフルパス指定したキー以下の全ての値をデフォルト値に戻す
サブキー以下全てが対象になります。キーのフルパスの最後に「/」を付ける必要があります。
dconf reset -f キーのフルパス
updateコマンド
指定されたキー以下のデータをシステム用のデータベースに反映します。このコマンドを利用する機会は殆ど無いと思います。
sudo dconf update /apps/onboard
watchコマンド
指定したキーか指定したキー内の全ての値の変更を監視します。監視を終了したい時は「Ctrl + C」キーを押します。
指定したキーの値を監視する
dconf watch キーのフルパス指定したキー以下の全ての値を監視する
サブキー以下全てが対象になります。キーのフルパスの最後に「/」を付ける必要があります。
dconf watch キーのフルパス
dumpコマンド
指定されたキー以下のデータをテキスト形式で標準出力に表示します。サブキー以下全てが対象になりますが、値が変更されたキーのみが対象になります。
キーのフルパスの最後に「/」を付ける必要があります。
dconf dump キーのフルパス
ファイルに保存したい場合は、以下のようにします。
(既存のファイルを上書きする場合)dconf dump キーのフルパス > ファイル名
(既存のファイルに追記する場合)dconf dump キーのフルパス >> ファイル名
既存のファイルがない場合は、どちらも同じ結果になります。
保存したファイルは、テキストエディターで開くことができます。
loadコマンド
dumpコマンドの逆です。指定されたキー以下の値を標準入力から読み込み値を書き換えます。
フォーマットはdumpコマンドで表示されるフォーマットと同じです。
dconf load キーのフルパス データ
ファイルから読み込む場合は、以下のようにします。
dconf load キーのフルパス < ファイル名