Ubuntu CPU frequency scalingインジケーター その2 - インジケーター起動時にクラッシュする

起動時にクラッシュ

  「CPU frequency scaling」インジケーターは、Linux KernelのCPUfreqを利用してCPUのクロック数を調整しています。

  CPUやBIOS（EFI）などハードウェアがCPUfreqに対応していない場合、インジケーター起動時に以下のようにクラッシュします。


  「詳細を表示」ボタンをクリックすると、クラッシュの詳細が表示されます。

  クラッシュの概要

    indicator-cpufreq crashed with ValueError in get_policy(): NULL pointer access
    NULLポインターのアクセスでクラッシュしたと表示されています。

  トレースバック

    トレースバック（クラッシュした箇所）は以下のようになっています。

  Launchpad

    Launchpadにも以下のように不具合として報告されています。

• NULL pointer access
• indicator-cpufreq crashed with ValueError in get_policy(): NULL pointer access
• indicator-cupufreq crashes with null pointer access error

    ただし、インジケーター側で対処できることは、CPUfreqが有効になっていない時にエラー処理を行うことであり、CPUfreqの有効・無効はインジケーターで行えるものではありません。

直接的な原因

  トレースバックから以下のコードでクラッシュしていることが分かります。

def get_policy(cpu):
    p = _libcpufreq.cpufreq_get_policy(cpu)
    policy = (p.contents.min, p.contents.max, p.contents.governor.decode())
    _libcpufreq.cpufreq_put_policy(p)
    return policy

  CPUfreqが無効になっている場合、「_libcpufreq.cpufreq_get_policy」からNULLが返ります。
  ここでNULLチェックをおこなっていないため、本現象が起きています。

対応について

  いずれにせよ、CPUfreqが有効になっていないとクロック数の調整は行えません。
  また、ハードウェアがCPUfreqに対応していても、BIOS（EFI）の設定によっては無効になることもあります。

  CPUfreqについては、「CPUfreq」を参考にしてください。