GRUB2のブートメニューを一覧で表示する
「GRUB2」のブートメニューを一覧で表示します。この画面から、ブートメニューを編集することができます。
「Grub Customizer」を起動したら、「List Configuration」のタブをクリックします。
以下のようにブートメニューの一覧が表示されます。
項目数が多く長いので、画像を2つに分けます。
List Configurationの一覧に表示されるエントリーについて
前回紹介したブートメニューと照らし合わせながら、「List Configuration」の一覧に表示されるエントリーを見てみます。「Grub Customizer」では項目のことを、エントリーと表現します。
「List Configuration」の一覧で表示されるエントリーは、GRUB2のブートメニューの最上位に表示されるエントリーが含まれています。
しかし「List Configuration」では、OS起動エントリー以外のエントリーも含まれています。
太字で表示されているエントリー
「List Configuration」の一覧で、太字で表示されているエントリーは、GRUB2のブートメニューに表示されるエントリーです。OSや「memtest86+」等のソフトウェアを起動するエントリーです。
ここで表示されている順番で、各エントリーがGRUB2のブートメニューに表示されます。
太字で表示されているエントリー(フォルダーアイコン)
フォルダーのアイコンは、サブメニューであることを示しています。これもGRUB2のブートメニューに表示されるエントリーです。
ここで表示されている順番で、各エントリーがGRUB2のブートメニューに表示されます。
(script code)
サーチアイコンの「(script code)」のエントリーは、OS検出などのスクリプトのエントリーです。GRUB2用のスクリプトが表示されます。
下段にスクリプト名が表示されます。(例:linux)
このエントリー自身はGRUB2のブートメニューに表示されません。
(incoming Entries)
サーチアイコンの「(incoming Entries)」のエントリーは、対応するスクリプトが新しいエントリーを追加する場所を示しています。このエントリー自身はGRUB2のブートメニューに表示されません。
下段に対応するスクリプト名が表示されます。(例:linux)
例えば、「(script code) placefolder / script: os-prober」スクリプトが新しいOSを検出した場合、「(incoming Entries) placefolder / script: os-prober」にその検出されたOSのエントリーが追加されます。
追加されるエントリーは、GRUB2のブートメニューに表示されるエントリーです。
すでに「List Configuration」の一覧に追加(表示)されているエントリーは、この影響を受けません。
スクリプトについて
スクリプトの主な役割は、GRUB2のブートメニューに項目を追加することです。一番重要な役割は、HDDのパーティションなどからインストールされているOSを検出し、GRUB2のブートメニューにそのOSを起動する項目を追加することです。
GRUB2をインストールすると、OSを検出するスクリプトがインストールされます。
これらのスクリプトは、「Grub Customizer」が別途用意・インストールするものではありません。
ここではそれらのスクリプトを見ていきます。
注意
Ubuntuのバージョンにより、インストールされているスクリプトや、スクリプトが生成するGRUB2のブートメニューの項目及び項目名が異なることがあります。例えば、「Advanced options for Ubuntu」はUbuntu 12.04にはありません。
Ubuntu 12.04では、これらの項目は「Previous Linux versions」であり、列挙される項目の内容も少し異なります。
ここではUbuntu及びUbuntu 13.04を前提にしています。
linux
現在起動しているUbuntuを起動する項目を生成し、「Advanced options for Ubuntu」のサブメニュー及びサブメニュー内の項目を生成するスクリプトです。サブメニュー内には、現在起動しているUbuntuにインストールされているLinux Kernelとリカバリーモードの項目が追加されます。
linux_xen
Xen上で動作するインストール済みのLinuxを検出し、それらのLinuxを起動する項目をGRUB2のブートメニューに追加するスクリプトです。memtest86+
メモリーチェックを行う「memtest86+」を起動する項目を、GRUB2のブートメニューに追加するスクリプトです。os-prober
現在起動しているUbuntu以外のOSを、全HDD内の全パーティションから検出し、GRUB2のブートメニューに追加するスクリプトです。もし検出されたOSがUbuntuだった場合、「Advanced options for Ubuntu」のサブメニュー及びサブメニュー内の項目も生成します。
Windowsもこのスクリプトにより検出されます。