CPUの情報を表示する
サイドペインから「Processor」を選択すると、CPUの情報が表示されます。何も表示されない時は
「Processor」では、上ペインにCPUの論理コアの一覧を表示し、下ペインに選択された論理コアの情報を表示するようになっています。最初に「Processor」を選択した時は、上ペインのサイズが最小になっており、ユーザーの一覧が表示されません。
以下のように上下ペインのセパレーターをドラッグ&ドロップして、上ペインのサイズを調整してください。
CPUの一覧
CPUの一覧では、CPUの論理コアの一覧が表示されます。各論理コアには、以下の情報が表示されます。
左側の列
CPUの名称です。右側の列
論理コアの現在の動作クロック数です。CPUの情報
CPUの一覧から論理コアを選択すると、選択した論理コアの情報が下ペインに表示されます。Processor
CPUの基本情報が表示されます。Name
CPUの名称です。Family, model, stepping
CPUのファミリー、モデル、ステッピングが表示されます。これらの情報は数値で表現されます。
上記の画像の場合「6, 42, 7」と表示されているので、以下のようになります。
ファミリー | 6 |
モデル | 42 |
ステッピング | 7 |
これらの情報は、CPUを区別するのに利用されます。(CPUID)
補足
上記の画像では、「Pentium III/Pentium III Xeon/Celeron」と表示されていますが、これは「HardInfo」がファミリーやモデルから該当するCPU名の文字列を設定しているためです。「Core i7」を識別する処理が入っていないため、上記のように表示されています。
Vendor
CPUの提供元が表示されます。Configuration
引き続きCPUの基本情報が表示されます。Cache Size
L2キャッシュの容量です。Frequency
論理コアの現在の動作クロック数です。BogoMIPS
CPUが1秒間に行える命令数です。単位は100万回です。
Intel 80386 DXが「1」です。
Byte Order
メモリー上にデータを格納する際、リトルエンディアン方式とビッグエンディアン方式の2種類の方式があります。x86はリトルエンディアン方式なので、ここでは「Little Endian」と表示されます。
気にしなくてよいです。
Features
CPUのエラッタ(バグ)や、FPUのサポート状況が表示されます。FDIV Bug
浮動小数点計算を行った時に、不正な結果になるバグです。「no」と表示されればこのバグはありません。
HLT Bug
CPUがHLT(Halt)で停止後、復帰しないバグです。「no」と表示されればこのバグはありません。
F00F Bug
特定の命令実行後にCPUがハングアップするバグです。「no」と表示されればこのバグはありません。
Coma Bug
特定の命令実行後にCPUがハングアップするバグです。「no」と表示されればこのバグはありません。
Has FPU
FPU(Floating Point Unit)は浮動小数点演算を行う装置です。CPUに内蔵されています。
「yes」と表示されればFPUが利用できます。
「no」と表示されればFPUが利用できません。
上記のバグについて
上記で紹介したバグはいずれもPentium時代のバグです。Ubuntuの動作要件からすれば、いずれも該当しないでしょう。
Cache
CPUのキャッシュの情報が表示されます。Level
キャッシュのレベルです。1次キャッシュならば「Level 1」、2次キャッシュならば「Level 2」と表示されます。
キャッシュの種類
キャッシュは目的に応じていくつか種類があります。命令キャッシュやデータキャッシュが有名です。
データキャッシュの場合、「Data」と表示されます。
キャッシュ方式
「セットアソシアティブ方式」などキャッシュにデータを格納する方式が表示されます。キャッシュサイズ
キャッシュのサイズが表示されます。例
以下のように表示されているとします。Level 1 (Data) 8-way set-associative, 64 sets, 32KB size
情報 | 概要 |
---|---|
Level 1 | 1次キャッシュ |
(Data) | データキャッシュ |
8-way set-associative | 8ウェイセットアソシエイティブ |
64sets | 64セット |
32KB size | キャッシュの容量は32KB |