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Ubuntu mdadm その8 - 物理ボリュームに障害が発生した時のアレイの修復について

アレイの修復

  アレイを構成する物理ボリュームに障害が発生した時、「MDドライバー」はアレイの修復を試みます。
  ここで言うアレイの修復とは、「MDドライバー」が障害発生時に自動的に行う修復のことです。


  対象となるアレイの種類

    ここでの内容は、冗長性のあるRAIDアレイが対象です。
    具体的には、以下のRAIDレベルが該当します。

  • RAID 1
  • RAID 4
  • RAID 5
  • RAID 6
  • RAID 10

物理ボリュームの障害とは

  物理ボリュームの障害とは故障のことです。  


  以下の現象が発生した時に、「MDドライバー」は物理ボリュームに障害が発生したと判断します。

  データの書き込み時

    物理ボリュームにデータを書き込む時にエラーが発生すると、「MDドライバー」は物理ボリュームに障害が発生したと判断します。

  データの読み込み時

    物理ボリュームからデータを読み込む時にエラーが発生すると、まず「MDドライバー」はそのブロックを修復しようとします。

    他の物理ボリュームのブロックから、エラーが発生したブロックのデータを構築し、そのブロックに構築したデータを書き込みます。
    もしこの時点で書き込みエラーが発生した場合は、上記の「データの書き込み時」と同じ扱いになります。

    次に、エラーが発生したブロックから再度データを読み込みます。
    この時点で読み込みエラーが発生した場合は、上記の「データの書き込み時」と同じ扱いになります。

物理ボリュームの障害を検出した時は

 「MDドライバー」が障害が発生した物理ボリュームを検出した時、以下の動作を行います。


  1.フォルティーディスクのマーク

    障害が発生した物理ボリュームを「フォルティーディスク」としてマークし、切り離します。
    「フォルティーディスク」はアレイに結び付けられたままになりますが、アレイから使用されることはありません。

  2.処理の続行

    残りの物理ボリュームに対し、要求された処理を続行します。
    要求された処理とは、データの読み書きのことです。

  3.スペアディスク

    次にアレイに「スペアディスク」が設定されている場合、「スペアディスク」を使用してアレイの修復を行います。

    他の物理ボリュームからデータを生成し、「スペアディスク」に保存するデータを構築します。
    これ以降、使用された「スペアディスク」は「スペアディスク」ではなくなり、アレイから使用される物理ボリュームになります。

    もしアレイに「スペアディスク」が設定されていなかった場合、「3.」以降の動作は行いません。

  RAID 1の場合

    他の物理ボリュームから「スペアディスク」に保存するデータをコピーします。

  RAID 4/5/6の場合

    他の物理ボリュームのデータブロックとパリティーブロックから、「スペアディスク」に保存するデータを生成します。

  RAID 10の場合

    レプリカから「スペアディスク」に保存するデータをコピーします。

アレイ修復中の動作について

  アレイの修復はバックグラウンドで行われ、アレイの修復中にアレイを使用することができます。


  「MDドライバー」は修復中のアレイの使用状況を監視します。
  修復中のアレイに対し外部からデータの読み書きが発生すると、修復処理の優先順位を下げデータの読み書きのパフォーマンスに過度な影響が出ないようにします。

  データの読み書きが終了すると、修復処理の優先順位を元に戻し修復を続行します。

  修復中のアレイの使用はお勧めしない

    修復中のアレイの使用はおすすめしません。

    特に冗長性がない状態(デグレードモード)で動作している時は注意が必要です。
    もしその状態でさらに物理ボリュームが故障した場合、データは失われ復旧することができなくなります。



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