合成音声の設定を行う
「Voices」タブをクリックすると、アラーム実行時に使用する合成音声の設定を行うことができます。「Wakeup」では合成音声に「Festival」を使用しますが、ユーザーが独自に合成音声を指定することもできます。
Choose voice
「Choose voice」では、「Festival」のデータベースの一覧が表示されます。合成音声に「Festival」を使用する場合、この一覧の中からデータベースを選択します。
後から「Festival」のデータベースをインストールすれば、以下のように選択肢が追加されます。
Use other speech tool
ユーザーが独自に合成音声を指定する場合は、「Use other speech tool」にチェックを入れます。右側のテキストボックスに実行する処理を入力します。
ポイントは、文章が標準入力で渡されるという点です。
アラームの実行はシェルスクリプトで行われ、ここで指定されたコマンドが実行されます。
シェルスクリプトの指定について
シェルスクリプトを指定することもできます。パスは「~/bin」が指定されており、「~/bin」にシェルスクリプトを置けば、パスの指定が必要無くなります。
「~/bin」フォルダーを作成するのを避けたい場合、フルパスで指定するとよいでしょう。
Open JTalkで合成音声を行うように設定する
ここでは「Open JTalk」で日本語の合成音声を行えるようにします。予め「Open JTalk」をインストールしておきます。
1.シェルスクリプトの作成
まずシェルスクリプトを作成します。#!/bin/bash TEMPFILE=$(mktemp -t wakeup_open_jtalk.XXXXXXXXXX) echo $(cat) | open_jtalk \ -x /var/lib/mecab/dic/open-jtalk/naist-jdic \ -m /usr/share/hts-voice/nitech-jp-atr503-m001/nitech_jp_atr503_m001.htsvoice \ -ow $TEMPFILE aplay $TEMPFILE rm $TEMPFILE
2.シェルスクリプトの保存
シェルスクリプトを保存します。ここでは例として「~/bin」に保存しました。
ファイル名は「wakeup_open_jtalk.sh」にしました。
3.シェルスクリプトの保存
「Wakeup」で以下のように、作成したシェルスクリプトを指定します。Open JTalk(mei)で合成音声を行うように設定する
ここではMMDAgentのmeiを利用して日本語の合成音声を行えるようにします。予めmeiを用意しておきます。
1.シェルスクリプトの作成
まずシェルスクリプトを作成します。#!/bin/bash TEMPFILE=$(mktemp -t wakeup_open_jtalk.XXXXXXXXXX) echo $(cat) | open_jtalk \ -x /var/lib/mecab/dic/open-jtalk/naist-jdic \ -m /home/ubuntu/mei/mei_normal.htsvoice \ -ow $TEMPFILE aplay $TEMPFILE rm $TEMPFILE
meiの音声データの指定は、必要に応じて変更してください。
2.シェルスクリプトの保存
シェルスクリプトを保存します。ここでは例として「~/bin」に保存しました。
ファイル名は「wakeup_open_jtalk_mei.sh」にしました。