VirtualBox 5.0.20がリリースされました
2016/4/28にVirtualBox 5.0.20がリリースされました。VirtualBoxのリポジトリーを利用している人は、「ソフトウェアの更新」で「VirtualBox 5.0.20」にアップデートできます。
注意
「VirtualBox 5.0.20」にアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないことを確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのインストール
「VirtualBox」アップデート後に「VirtualBox」を起動すると、VirtualBox拡張パックのインストールが促されます。VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールしておきます。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は、「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。VirtualBox 5.0.20の変更点
VirtualBox 5.0.20の変更点は、「ChangeLog」を参考にしてください。今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。
- SCSI controllerの不具合修正
- ネットワーク周りの修正
- スナップショット復元時にクラッシュする問題の修正
- CONFIG_NET_CLS_ACTが有効なLinux 4.5に関する不具合の修正
仮想マシンにUbuntu 16.04をインストール
ホスト「Ubuntu 16.04 64bit」 + 仮想マシン「Ubuntu 16.04 64bit」の環境に、「Guest Additions」をインストールして利用してみましたが、現状特に問題は起きていません。Unityも3Dアクセラレーションが有効な状態で動作しています。
Guest Additionsをインストールし、3Dアクセラレーションを有効にしておく
仮想マシンにUbuntuをインストールした後やVirtualBoxをアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。
また、仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にしておきましょう。
Ubuntu 16.04向けリポジトリーの認証鍵が変更されました
「Ubuntu 16.04」で「VirtualBox 5.0.20」のアップデート通知が来ない人は、リポジトリーとリポジトリーの認証鍵を確認してください。ちなみに「Debian 8」向けの鍵も同様に変更されています。
「システム設定」から「ソフトウェアとアップデート」を起動してください。
リポジトリーの確認
「他のソフトウェア」タブをクリックし、リポジトリーの情報が現在使用しているUbuntuのバージョンに適合しているか確認します。Ubuntu 16.04では、以下の設定になっています。
リポジトリーの認証鍵
「認証」タブをクリックし、「2980AECF」の鍵が登録されているか確認します。この鍵が存在していない場合、「端末」から以下のコマンドを実行して鍵を追加してください。
wget -q https://www.virtualbox.org/download/oracle_vbox_2016.asc -O- | sudo apt-key add -
Ubuntu 15.10以下向けの鍵
「Ubuntu 15.10」以下のバージョンを利用している人は、従来通り「98AB5139」の鍵が使用されます。この鍵が存在していない場合、「端末」から以下のコマンドを実行して鍵を追加してください。
wget -q https://www.virtualbox.org/download/oracle_vbox.asc -O- | sudo apt-key add -