最終βで見るUbuntu 16.10の変更点
先ほど紹介した通り、「Ubuntu 16.10 最終β」がリリースされました。「Ubuntu 16.10 最終β」のリリースノートから変更点をピックアップします。
デフォルトの壁紙はオレンジ色の領域が広くなり、全体的に明るくなりました。
Dashのデザインは特別変わったところはありません。
1.Linux kernel 4.8
「Linux kernel 4.8」が採用されています。2.gnupg2の採用
今までは「gnupg」が採用されていましたが、「Ubuntu 16.10」では「gnupg2」が採用されます。3.LibreOffice 5.2の採用
「LibreOffice 5.2.1.2」が採用されています。またデフォルトで「GTK+3」を利用した実装が使用されます。
4.ソフトウェアの更新がPPAのchangelog表示に対応
今まで「ソフトウェアの更新」はPPAのchangelogの表示には対応していませんでしたが、「Ubuntu 16.10」ではPPAのchangelogも表示されるようになります。5.多くのGNOMEアプリが3.22にアップデート
多くのGNOMEアプリが3.22にアップデートされました。「Nautilus」等一部のアプリは、3.20のGNOMEアプリを採用しています。
6.Nautilus 3.20の採用
「Nautilus 3.20」を採用しています。7.ユーザーセッションがsystemdへ移行
今までユーザーセッションに「upstart」を採用していましたが、「Ubuntu 16.10」では「systemd」を採用しています。既知の問題
現在明らかになっている問題です。1.ThinkPadやQEMUの仮想マシンでUbuntuが起動しない
UEFIが有効になっているThinkPadやQEMUの仮想マシンで、ライブメディアからUbuntuが起動できません。正式リリースでこの問題が解決される予定です。
2.多くのGTK+テーマが壊れる
「GTK+ 3.20」にてGTK+テーマの仕様が一部変更になり、多くの人気のあるテーマが正常に動作しなくなります。(レイアウトの崩れなど表示に問題が出る)
テーマの開発者がこの仕様変更に追従し、テーマを修正する必要があります。
3.オンラインアカウントからアカウントの登録が行えない
オンラインアカウントからアカウントの登録が行えません。日本語環境
日本語環境がどうなっているのか見てみます。「Ubuntu 16.10」インストール時に言語選択画面で「日本語」を選択し、「Ubuntu 16.10」をインストールしました。
デフォルトで日本語の入力が可能
特に何も作業することなく、日本語の入力が可能です。入力メソッドの設定
「Fcitx」の「入力メソッドの設定」を見てみると、「Mozc」が登録されています。「キーボード - 英語」は削除しておくと良いでしょう。