VirtualBox 5.1.16がリリースされました
2017年3月8日に「VirtualBox 5.1.16」がリリースされました。VirtualBoxのアップデート
VirtualBoxのリポジトリーを利用している人は、「ソフトウェアの更新」で「VirtualBox 5.1.16」にアップデートできます。注意
「VirtualBox 5.1.16」にアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないことを確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのインストール
「VirtualBox」アップデート後に「VirtualBox」を起動すると、VirtualBox拡張パックのインストールが促されます。VirtualBox拡張パックをインストールすると、USB 3.0ホストコントローラーの利用など、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールしておきます。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は
VirtualBox拡張パックのインストールが促されない時は、「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックインストール後、以下のようにVirtualBox拡張パックのインストーラーの削除画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックして削除すると良いでしょう。
VirtualBoxのインストール
VirtualBoxを新規にインストールする場合は、「VirtualBox 5.1.0をインストールするには」を参考にしてください。Ubuntu 16.10を利用している場合
「Ubuntu 16.10」を利用している場合、「開発コード(略名)」が「yakkety」になるためコマンドの入力内容に注意してください。VirtualBox 5.1.16の変更点
「VirtualBox 5.1.16」の変更点は、「ChangeLog」を参考にしてください。今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。
リリースアナウンス:Oracle VM VirtualBox 5.1.16 now available for download!
変更点:Changelog for VirtualBox 5.1
ダウンロード:Download VirtualBox
仮想マシン
- KVMのバグ回避のため、dual-monitor treatmentが無効になっている場合、MSRのMSR_IA32_SMM_MONITOR_CTLにアクセスしないように変更
- VT-xをサポートしていない古いCPUでMSRの処理に関する問題を修正
- CPUID/HTTビットが設定されていないホスト上で、保存されたSMPゲストの仮想マシンを起動する時に発生するVERR_SSM_LOAD_CPUID_MISMATCHエラーの修正
- call gate emulationの不具合修正
- FWAIT命令の修正
- 特定の状況でゲストが散発的にハングする問題の修正
- PCIブリッジのプライマリーバスの初期化に関する問題の修正(ICH9)
GUI
- ある特定のX11環境(ホスト)で、タスクバーとページャーからミニツールバーを非表示にした
- VirtualBox環境設定の「ネットワーク > ホストオンリーネットワーク > DHCPサーバー」画面のエラー処理の改善
- マルチディスプレイ環境におけるフルスクリーンに関する問題の修正
ネットワーク
- Windows 10ホスト上でホストオンリーネットワークアダプターがVirtualBoxのインストールを妨げる問題の修正
- DHCPサーバーがクラッシュする問題の修正
ストレージ
- Windows 10向けにLsiLogicの修正
USB
- デバイス名に無効な文字を含むUSBデバイスが接続できない問題の修正
- USB/IPサポートの改善
Linux向け修正
- 不必要にカーネルモジュールを再ビルドしないように修正
- デスクトップエントリーファイルにVM VirtualBoxマネージャーを開くアクションを追加
- Linux Kernel 4.11で発生するコンパイルの問題を修正
Linux向け修正(Guest Additions)
- vboxsfにfs-vboxsfエイリアス追加
- Linux Kernel 4.10上で共有フォルダーのカーネルモジュールのコンパイルに対応
- /etc/depmod.dがないディストリビューションでも、カーネルモジュールを適切にインストールするように修正
その他
- シャットダウン中にVBoxSVCがクラッシュする問題の修正
- WindowsデバッグビルドでVBoxSVCがスタックオーバーフローを起こす問題の修正
- 10を超えるネットワークアダプタ―を持つアプライアンスのインポートに対応
- 大量のストレージを持つアプライアンスのインポートに対応
- modifyhd --resizeの不具合修正
- Windows 10ホスト上で3Dアクセラレーション有効時にゲストOSがクラッシュする問題を修正
仮想マシンにUbuntu 16.10をインストール
ホスト「Ubuntu 16.10 64bit」 + 仮想マシン「Ubuntu 16.10 64bit」の環境に、「Guest Additions」をインストールして利用してみましたが、現状特に問題は起きていません。Unityも3Dアクセラレーションが有効な状態で動作しています。
Unity 8は起動せず
「Ubuntu 17.04」デイリービルドで「Unity 8」が起動するかどうか試してみましたが、ログイン画面から先に進まず「Unity 8」は起動できませんでした。Guest Additionsをインストールし、3Dアクセラレーションを有効にしておく
仮想マシンにUbuntuをインストールした後やVirtualBoxをアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。
また忘れずに、仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にしておきましょう。