Ubuntu 16.04向けにYunitパッケージを提供
2017年7月12日に、「Yunit」が「Ubuntu 16.04」向けにYunitパッケージをリリースしました。「Yunit」は「Unity 8」をフォークし、「Yunit」デスクトップ環境を開発するプロジェクト及びコミュニティーです。
ここでは「Ubuntu 16.04」にYunitパッケージをインストールする方法を紹介します。
注意事項
Yunitパッケージをインストールする上で、いくつか注意事項があります。テスト済みOS
今回リリースされたYunitパッケージは、以下のOSでテストされています。- Ubuntu 16.04
- Ubuntu GNOME 16.04
- Lubuntu 16.04
- Xubuntu 16.04
いずれも64bit版のみが対象です。
また以下のフレーバーでは、Qtの非互換により環境が壊れるため、利用できません。
- Kubuntu 16.04
- Ubuntu MATE 16.04
Qtに互換性なし
「Yunit」はQtで開発されており、「Ubuntu 16.04」が提供するQtよりも新しいバージョンのQtを採用しています。そのため「Yunit」をインストールすると、既存のQtアプリケーションやQtに依存するソフトウェアが動作しなくなります。
元の状態に戻すには手間がかかるため、普段利用しているPCに「Yunit」をインストールするのは避けましょう。
オープンソースのドライバーを
NVIDIAのプロプライエタリードライバーでは、「Yunit」が動作しません。事前にオープンソースのドライバーに戻してから、「Yunit」をインストールしてください。
他メーカーのGPUでも同様に、オープンソースのドライバーに戻しておくと良いでしょう。
Yunitパッケージをインストールするには
Yunitパッケージをインストールする方法です。ここでは例として「Ubuntu 16.04 64bit版」にYunitパッケージをインストールします。
1.リポジトリーの追加
「端末」を起動し、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
wget -qO - https://archive.yunit.io/yunit.gpg.key | sudo apt-key add
echo 'deb [arch=amd64] http://archive.yunit.io/ubuntu/ xenial main' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yunit.list
echo 'deb-src http://archive.yunit.io/ubuntu/ xenial main' | sudo tee --append /etc/apt/sources.list.d/yunit.list
echo 'deb [arch=amd64] http://archive.yunit.io/ubuntu/ xenial main' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yunit.list
echo 'deb-src http://archive.yunit.io/ubuntu/ xenial main' | sudo tee --append /etc/apt/sources.list.d/yunit.list
2.yunit-desktopのインストール
次に以下のコマンドを1行ずつ実行します。
sudo apt update
sudo apt full-upgrade
sudo apt install yunit-desktop
sudo apt full-upgrade
sudo apt install yunit-desktop
インストールが完了したら、PCを再起動してください。
3.ログイン
ログイン画面が表示されます。デスクトップ環境が「Yunit」になっていることを確認します。
もしデスクトップ環境が「Yunit」になっていなかったら、同ボタンをクリックし、「Yunit」を選択してからログインしてください。