GNOMEオリジナルのデザインを好むユーザー
「Ubuntu 17.10」でGNOMEセッションをインストールすることで、ユーザーはGNOMEオリジナルのテーマでデスクトップを利用することができます。「Ubuntu GNOME」の利用者などユーザの中には、GNOMEオリジナルのテーマを好むユーザーもいるでしょう。
しかし先程紹介した通り「GDM」には「Ubuntu」のテーマが適用されており、「GDM」のテーマはGNOMEオリジナルのテーマと異なります。
そして「GDM」のテーマは簡単に変更できるものではありません。
しかし「Ubuntu」は、「GDM」のテーマを切り替える仕組みを導入しました。
GDMのテーマを切り替えられるようにしよう
上記で紹介した代替手段を導入するにあたり「Ubuntu」の開発者は、この仕組みを利用して、GNOMEオリジナルのテーマを好むユーザー向けに、「GDM」のテーマを変更できるこの仕組みを提供してみてはどうか検討を行いました。結果、この仕組みを利用して「GDM」にGNOMEオリジナルのテーマを適用する手段を提供することにしました。
どうやって切り替えるのか
事前にGNOMEセッションをインストールしておきます。「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。
sudo update-alternatives --config gdm3.css
以下のようにテーマの選択肢が表示されるので、パス列に「gnome-shell.css」が含まれている選択肢(番号)を入力し、「エンター」キーを押します。
この例では、選択肢「1」に「gnome-shell.css」が含まれているので、「1」を入力し「エンター」キーを押します。
以上でテーマの変更は完了です。
PCを再起動すれば、「GDM」がGNOMEオリジナルのテーマになります。
Ubuntuのテーマに戻すには
Ubuntuのテーマに戻すには、以下のコマンドを実行するだけです。
sudo update-alternatives --auto gdm3.css
PCを再起動すれば、「GDM」が「Ubuntu」のテーマになります。
ユーザーのための仕組みではない
上記でも紹介していますが、この仕組みはユーザーが任意のテーマを適用するための仕組みではありません。ディストリビューターやベンダーが責任を持ってテーマのメンテナンスと提供を行い、そのテーマを適用するための仕組みです。