CanonicalがMirの開発者を募集
「Canonical」が「Mir」の開発者を募集しています。「Mir」で未来のデスクトップを実現し、すべてのIoTデバイスを実現するため、情熱と才能あるC++開発者を募集しています。
本件に関心がある開発者は、以下から応募できます。
仕事内容
Mirチームや外部の協力者と共に、Mirの機能の開発や改良、設計の提案やレビュー、そしてコードレビューを開発ロードマップに従いながら行います。主な開発言語はC++です。
またエンドトゥエンドで製品のテストやデプロイ、そしてメンテナンスを行います。
要求される能力
- Linuxグラフィックススタックに5年以上の開発経験があること
- 一貫性のある堅実なコードを記述する能力を有すること
- ソフトウェアデザイン、開発、テストに対し厳格な取り組みが出来ること
- 英語の言語能力に長けていること
- 多様なチームメンバーとリモートで協働し、高い意欲及び生産性を持ちながら組織で仕事する能力を持っていること
- 開発及びデプロイ環境において、Ubuntuに慣れ親しんでいること
あると望ましいスキル
- Waylandプロトコル及びコンポジターに関する知識や経験
- 様々なLinuxデスクトップ環境に関する知識や経験
- OpenGLやグラフィック及びアニメーションフレームワークに関する知識や経験
Mirの方針が変わる
元々「Mir」は「Ubuntu Desktop(Unity 8)」の次期ディスプレイサーバとして採用され、「Ubuntu Touch」と共に「Ubuntu Personal」を構成するコアコンポーネントとして登場する予定でした。しかし「Unity 8」及び「Ubuntu Touch」の開発が中止され、「Mir」はIoT向けのコンポーネントとして開発が行われることになりました。
つまりLinuxデスクトップから撤退することになりました。
その後「Ubuntu MATE」が「Mir」を「Waylandコンポジター」として活用できないか関心を示し、そして「Mir」に「Waylandクライアント」のサポートに向けた実装が含まれるようになりました。
また他のディストリビューションでも「Mir」を活用したいとの要望により、「Fedora」でのビルドがサポートされました。
もちろん「Ubuntu Touch(Ubports)」も「Yunit(元Unity 8)」も「Mir」に感心を持ち、そして「Mir」を利用しているプロジェクトです。
Linuxデスクトップでは、「GNOME」では「Mutter」が、そして「KDE」では「KWin」が、「Waylandコンポジター」の機能を実装しています。
そして今後「Mir」がもう一つの「Waylandコンポジター」として登場する日が来るかも知れませんね。