Insyde Software製のBIOS/UEFI採用モデルで要注意
先日一部のPCで「Ubuntu 17.10」をインストールすると、BIOS/UEFIが機能しなくなる問題を紹介しました。- 一部のPCでUbuntu 17.10をインストールすると、BIOS/UEFIが機能しなくなる問題
- Ubuntu 17.10 corrupting BIOS - many LENOVO laptops models
「Ubuntu 17.10」側の対応策として、intel-spi-*ドライバーを無効にした「Linux kernel」のリリースが行われました。
この問題はこれで完結ではなく、話はまだ続いています。
さてこの問題が発生したユーザーの報告から、Insyde Software製のBIOS/UEFI採用モデルでこの問題が発生する可能性が高いとのことで、同社製のBIOS/UEFIを搭載したPCでは注意が必要です。
これはあくまでユーザーの報告から導いた影響範囲であり、それ以外のモデルで絶対にこの問題が発生しないという意味ではありません。
元々この不具合はLenovo PCで発生するとの報告から始まりましたが、以下のようにLenovo以外のPCでも問題の発生が確認されています。
- Acer Aspire E5-771G
- Acer Aspire ES1-111M-C1LE
- Acer TravelMate B113
- Toshiba Satellite S55T-B5233
- Toshiba Satellite L50-B-1R7
- Toshiba Satellite S50-B-13G
Canonicalのエンジニアが根本的な原因を調査中
以下のコメントによると、Canonicalのエンジニアが根本的な原因を調査しているとのことです。アップストリームでは修正済み
コメントによると、「Linux Kernel」で相当する不具合が修正されているとのことです。- mfd: lpc_ich: Do not touch SPI-NOR write protection bit on Haswell/Broadwell
- Booting kernel 4.11 triggers a reset of UEFI firmware settings on the next boot
「Ubuntu 17.10」の「Linux kernel」のバージョンは「4.13」なので、それ以降のバージョンで修正が行われていますね。