Ubuntu Studioにもう1つのデスクトップ環境を
以前軽く紹介しましたが、「Ubuntu Studio 18.10」では新しいデスクトップ環境の導入が検討されています。そしてその検討の結果、もう1つのデスクトップ環境に「KDE Plasma」の採用が検討されています。
「Ubuntu Studio」はデフォルトのデスクトップ環境に「GTK+」系の「Xfce」が採用されていたこともあり、「KDE Plasma」の採用に驚いたユーザーも多いのではないでしょうか。
KDE Plasma
「KDE Plasma」はツールキットに「Qt」を採用したデスクトップ環境です。「Ubuntu」のフレーバーである「Kubuntu」が採用しているデスクトップ環境であり、非常に有名なデスクトップ環境の1つでもあります。
デフォルトで「Windows」ユーザーに馴染み深いデザインを採用する一方、高度なUIのカスタマイズ機能も提供しています。
GNOMEは?
もちろん「GNOME Shell」及び「GNOME」ベースのデスクトップ環境も候補にありました。しかし「CSD」に対応したアプリと他のアプリとのデザインに乖離があり、見た目や操作上の統一性に欠け、「GNOME」のデザインはシンプルな作業には最適だが、クリエイティブな作業を行う環境には適さないとのことです。
またカスタマイズ性も不十分であるとのことです。
その一方で「KDE Plasma」は、「GNOME」アプリケーションでさえも綺麗に見せるように努めており、カスタマイズ性の面も含め、「KDE Plasma」の採用が検討されています。
デフォルトのデスクトップ環境は変わっていない
現時点で「Ubuntu Studio」のデフォルトのデスクトップ環境は変わっていません。また「Xfce」は引き続き提供される予定です。
「KDE Plasma」をユーザーに提供する方法は検討中であり、インストール時にデスクトップ環境を選択できるようにするのか、それともディスクイメージのサイズを最小限に留めるため、それぞれを異なるディスクイメージで提供するのかは、検討次第です。