XDG Shell Stableのサポート
「Mir」が「XDG Shell Stable」をサポートしました。「XDG Shell Stable」をサポートした「Mir」は、次期リリースの「Mir」で提供される予定です。
また最終的に「XDG Shell unstable v6」は「XDG Shell Stable」で置き換えられ、「Wayland」アプリが従来のスタイルを持つウィンドウを作成する主な方法として、「XDG Shell Stable」が利用される予定です。
クライアントのサポート状況と利便性
「XDG Shell unstable v6」と「XDG Shell Stable」の違いは非常に小さく、置き換えによるユーザーへの影響はありません。また「GTK+3」はすでに「XDG Shell Stable」が利用可能ならばデフォルトで「XDG Shell Stable」を利用するようになっており、「GTK+3」で開発されたすべてのアプリは、期待通りに動作するでしょう。
この仕組みに対応した「GTK+3」は、以下のOSで提供されます。
- Ubuntu 18.10
- Fedora 28
- Debian sid
- Arch Linux
XDG Shell unstable v6を引き続きサポート
「Mir」は、「XDG Shell unstable v6」と長い間非推奨になっている「wl_shell」プロトコルのサポートを引き続き行う予定です。Layer Shellの実装はこれから
「XDG Shell stable」は、新しいプロトコルである「Layer Shell」を実装するための要件になっています。「Layer Shell」は、非ウィンドウサーフェースの描画を行うための柔軟な方法をクライアントに提供します。
例えばタスクバーや通知、ロック画面に利用されます。
「Layer Shell」の取り組みはまだ行われておりませんが、近々「Layer Shell」の実装に向けた取り組みが開始される予定です。
XDG Shell Stableをテストするには
「XDG Shell Stable」をテストするには、以下のPPAを追加し、開発版「Mir」をインストールすると良いでしょう。- ppa:mir-team/dev