Event-Streamパッケージの脆弱性と対応について
人気の「Event-Stream」NPMパッケージが悪意あるNPMパッケージ(マルウェア)に依存しているセキュリティー上の問題が見つかりました。問題の詳細は以下を参照してください。
この問題は2ヶ月以上前から存在していた問題ですが、問題が明らかになったのは最近です。
この問題は「Visual Studio Code」固有の問題ではなく、NPM全体に影響する問題です。
Visual Studio Codeの対応
「Visual Studio Code」自身には本パッケージによる影響はありません。ただし「VS Code Marketplace」で配布されている拡張機能の中に、本パッケージに影響を受ける機能拡張が見つかり、ユーザーを積極的に保護するためそれらの機能拡張は「VS Code Marketplace」から一時的に削除されています。
また影響を受ける拡張機能は自動的にアンインストールされるため、ユーザーが何かしら対応を行う必要はありません。
対応内容の詳細
開発チームはこの問題が明らかになるや否や、即座にこの問題の影響をチェックしました。1.Visual Studio Code
まず「Visual Studio Code」のチェックを行った結果、安定版およびInsiders版に影響はありませんでした。2.機能拡張
次に「VS Code Marketplace」で配布されているすべての機能拡張のチェックが行われました。その結果この問題に影響を受ける機能拡張がいくつか見つかりました。
開発チームは積極的にユーザーと機能拡張の開発者を保護する方針を決定し、影響を受ける機能拡張を自動的にアンインストールすることにしました。
影響を受ける機能拡張は自動的にアンインストールされるため、ユーザーはこれらの機能拡張を自分で削除する必要はありません。
またこれらの機能拡張は、「VS Code Marketplace」に表示されなくなっています。
3.影響を受ける機能拡張
問題に影響を受ける機能拡張は、以下のとおりです。- ardenivanov.svelte-intellisense
- Fr43nk.seito-openfile
- JacobeanResearchandDevelopmentLLC.vscode-scxml-preview
- jomiller.rtags-client
- KazuoCode.gthubsum
- roboceo.robojsx-plugin
- salbert.comment-ts
- tboevil.webpaste
- tintrinh.php-refactor
4.機能拡張の開発者への対応
開発チームは影響を受ける機能拡張の開発者に連絡を取っており、機能拡張の開発者が問題を修正後開発チームがその連絡を受け取ったら、開発チームでその内容を検証します。問題がなければ再び「VS Code Marketplace」から機能拡張を利用できるようになり、ユーザーは機能拡張をインストールできるようになります。