Linux Mint 19.2に向けた取り組み
「Linux Mint」開発チームは、月刊ニュースで「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。ウェブサイトとロゴのデザイン変更
先月紹介したウェブサイトとロゴのデザイン変更ですが、ユーザーからのフィードバックは賛否両論であり、既存のデザインを好むユーザーも多くいることが分かりました。デザイン変更が「Linux Mint 19.2」向けて実現されるかどうかは分かりませんが、今後も継続してこの取り組みが行われていきます。
テーマの改善とフォントの変更
「Linux Mint 19.2」で採用するテーマの改善作業が行われています。マイルストーンは以下で参照できます。
フォントの変更
テーマ(UI全体の見た目含む)に関し、フォントの変更が行われました。デフォルトのフォントに「Ubuntuフォント」が採用され、「Notoフォント(fonts-noto/fonts-noto-hinted/fonts-noto-unhinted」が削除されます。
これにより「Chromium」で発生する一部の文字が読みにくくなる問題が解消されます。
フォントの変更に関する内容は、以下を参照してください。
Mint-Yテーマのコントラスト改善
「Mint-Y」テーマのコントラスト調整はすでに2回行われていますが、さらなるフィードバックの内容によっては、調整が入る可能性があります。また「GTK2」に対する改善も行われています。
コントラストに関する内容は、以下を参照してください。
アイコンの改善
シンボリックアイコンではなくフルカラーアイコンを使用しているアプリでは、「Mint-Y」テーマとの組み合わせでアイコンが見にくくなる課題がありましたが、この課題が改善されました。詳細は以下を参照してください。
Cinnamonの改善
「Cinnamon」の改良作業が行われています。Muffinの改善
アプリのウィンドウをスムーズにそして応答性良く操作できるように、改良作業が行われています。VSYNCのサポート改善
「VSYNC」の有効・無効切替時に、「Cinnamon」を再起動しなくても済むようになりました。また設定画面に「VSYNC」の設定を切り替えるコンボボックスの追加作業が行われています。
プリンターアプレットの追加
プリンターアプレットがコアプロジェクトに追加され、デフォルトで読み込まれるようになりました。その他の改善
その他の改善です。1.アップデートマネージャーの改善
アップデートマネージャーではさらに多くの改善が行われました。改善内容は来月紹介される予定です。
2.Blueberry
「Blueberry」のインジケーターメニューから、ペアリングされたデバイスの接続や切断が可能になりました。Linux Mint 19.2の開発コード
「Linux Mint 19.2」の開発コードが「Tina」に決まりました。リリース予定のエディション
「Linux Mint 19.2」では、以下のエディションがリリースされる予定です。- Cinnamon
- MATE
- Xfce
いずれも「Ubuntu 18.04 LTS」をベースとし、32bit版と64bit版が提供されます。
サポートは2023年4月まで提供されます。
アルファテスト
「Linux Mint 19.2」のアルファテストを行えるようにするため、以下のPPAでテスト向けパッケージを公開する作業が行われています。デイリービルド扱いなので、βになるまでは様々な変更が入ります。
本PPAの利用方法は、後日「Developer Guide」で公開される予定です。