Mir 1.4.0がリリースされました
2019年8月13日、「Mir 1.4.0」がリリースされました。Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェアになります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
Waylandレイヤーシェルのサポート改善
今回のリリースは、Waylandレイヤーシェル拡張プロトコルを使用する「Mir」ベースのサポートに注力したリリースです。この拡張プロトコルは、「MATE on Wayland」で利用されている拡張プロトコルです。
mirclient APIの廃止に向けて
以前から何度か紹介していますが、従来「Mir」で実装していた「mirclient API」が非推奨となり、将来的に「mirclient API」が削除されます。「mirclient API」の代わりになるのが「Wayland」です。
「Mir」はここ2年間、「mirclient API」を利用するクライアントをサポートしてきましたが、この方針を受けダウンストリームのプロジェクトのほとんどは、「mirclient API」のサポートをやめています。
例外は「Ubuntu Touch(UBports)」であり、「UBports」は自身で必要なサポートを行っています。
今回の「mirclient API」削除の第一歩となる作業が行われました。
「Mir」はデフォルトで実行時の「mirclient API」のサポートを中止しました。
(必要なら「mirclient API」を有効にすることも可能です。)
Mir 1.4.0をインストールするには
「Ubuntu」では、「Mir Release PPA」を通じて「Mir 1.4.0」をインストールできます。Mir PPA一覧
「Mir」開発チームは「Mir」の各リリースフェーズに対応した「PPA」を提供しています。「Mir PPA」の一覧は、以下を参照してください。