geditの開発とクラウドファンディングの可能性
「gedit」の開発とクラウドファンディングの可能性が以下で紹介されています。gedit
「gedit」は「GNOME」におけるデフォルトのテキストエディターです。「Ubuntu」はデスクトップ環境に「GNOME」を採用しており、「gedit」をデフォルトでインストールしています。
そのため普段から「gedit」を利用しているユーザーは多いのではないでしょうか。
また「gedit」はプラグインによる拡張が可能であり、シンプルなテキストエディターではなく、高度なテキストエディターとしても活用できます。
geditを素晴らしいアプリにするために
「gedit」は「GNOME」のデフォルトのテキストエディターであるため、「Ubuntu」だけでなく、他の「GNOME」を採用する数多くのLinuxディストリビューションでも、デフォルトで「gedit」がインストールされています。つまりユーザーが触れる機会が多いアプリです。
そのため「gedit」は素晴らしいアプリである必要があるでしょう。
しかしメンテナーは、「gedit」を素晴らしいアプリにするためには、もっと数多くの作業が必要であると考えています。
「gedit」には不完全な箇所や不具合が多くあり、コード(実装)の大幅な改良が必要だと考えています。
geditのロードマップ
ではどのように「gedit」を改良し、優れたアプリにするのか、以下で「gedit」のロードマップが紹介されています。いくつか取り上げます。
- ソースコードの再利用性の向上(保守性の向上や負担軽減)
- 巨大なファイルや非常に長い1行が含まれるファイルの扱い改善
- 互換性のないプラグインのロード拒否
- gedit終了時に開いているドキュメントの状態を保存し、次回起動時にそれを復元
- C言語のサポート改善
- 印刷UIのワークフロー改善
- 検索・置き換えウィンドウを水平バーの上かテキストの下に配置
- WindowsとmacOSのサポート
クラウドファンディングの可能性
メンテナーは今現在、「GNOME」、特に「gedit」の開発や貢献により多くの時間を避ける状況になりました。しかしそれは、部分的にはと言えメンテナー自身の貯金に依存するものです。
これらの状況を踏まえ「gedit」の開発を目的に、クラウドファンディングの実施計画が検討されています。