Mir 2.2.0がリリースされました
2020年11月19日、「Mir 2.2.0」がリリースされました。変更点をいくつか紹介します。
mir-kioskをcore20へ
不具合の修正により、Snap版「mir-kiosk」を「core20」へ移行できるようになりました。これに伴い「candidate」チャンネルから提供される「mir-kiosk」で最終的なテストの呼び掛けが行われています。
特に問題が見つからなければ、来週「stable」チャンネルのアップデートが行われる予定です。
コンポジットのバイパス
コンポジット(コンポジティング)のバイパスがサポートされ、フルスクリーンアプリやネスト化されたMirサーバーでパフォーマンスを改善できます。ただしこの機能は「」で以下の不具合が見つかったため、デフォルトで無効になっています。
他のプラットフォームでは期待通り動作するはずです。
この機能を有効にするには「MIR_SERVER_BYPASS=true」を設定するか、「Mirサーバー」起動時に「--bypass=true」オプションを指定してください。
その他
- 論理出力グループ(Display Wall)のサポート
- Wayland拡張の追加と削除が可能に
- 各グラフィックプラットフォーム向けにメタパッケージ(deb)を追加
- --startup-appsオプションの不具合修正
- 装飾のないウィンドウのサポート(X11)
- ソフトウェアバッファーのサポート
Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェア(Wayland)になります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
MirをUbuntuにインストールするには
「Mir」を「Ubuntu」にインストールする方法は、以下を参照してください。「PPA」経由で最新版の「Mir」をインストールできます。
「Mir」の「PPA」には3種類の「PPA」がありますが、以下の「PPA」がリリース版の「PPA」になります。