.NET 5.0.0がリリースされました
2020年11月10日、「.NET 5.0.0」がリリースされました。リリース情報
「.NET 5」のリリース情報です。- リリースアナウンス:Announcing .NET 5.0
- リリースノート:.NET 5.0.0 - November 10, 2020
- ダウンロードとインストール:Download .NET 5.0
- 不具合報告:.NET 5
- 既知の問題:.NET 5 Known Issues
サポートOS
「.NET 5」がサポートするOSは、以下を参照してください。「Ubuntu」では、以下のバージョンがサポートされています。
- Ubuntu 20.10
- Ubuntu 20.04 LTS
- Ubuntu 18.04 LTS
- Ubuntu 16.04 LTS
サポートポリシー
「.NET 5」は「Current」リリース(LTSリリースではない)ため、「.NET 5」のサポート期間は「.NET 6」がリリースされてから3ヶ月後までです。サポートポリシーの詳細は、以下を参照してください。
「.NET 6」は2021年11月にリリースされるため、「.NET 5」は2022年2月中旬までサポートされます。
また「.NET 6」はLTSリリースであり、3年間のサポートが提供されます。
ドキュメント
「.NET 5」に関するドキュメントです。Docker向けイメージ
また「Docker」向けのイメージは、以下を参照してください。- .NET
- dotnet/sdk: .NET SDK
- dotnet/aspnet: ASP.NET Core Runtime
- dotnet/runtime: .NET Runtime
- dotnet/runtime-deps: .NET Runtime Dependencies
- dotnet/samples: .NET Samples
- Staying up-to-date with .NET Container Images
その他のリリース
「.NET 5」に関連するその他のリリースは、以下を参照してください。- Announcing F# 5
- Announcing ASP.NET Core in .NET 5
- Announcing the Release of EF Core 5.0
- C# 9.0 on the record
Ubuntuに.NET 5.0.0をインストールするには
「Ubuntu」に「.NET 5.0.0」をインストールする方法です。「.NET 5.0.0」ではdebパッケージ版の「.NET 5.0.0」と、Snapパッケージ版の「.NET 5.0.0」を提供しています。
deb版.NET 5をインストールするには
deb版.NET 5をインストールする方法は、以下を参照してください。Snap版.NET 5をインストールするには
Snap版.NET 5をインストールする方法は、以下を参照してください。C# 9とF# 5に対応
「.NET 5」は「C# 9」と「F# 5」に対応したメジャーリリースになります。プラットフォームの統合に向けた第一歩
「.NET 5」は単一のプラットフォームとなった初の「.NET」のリリースとなります。ただしプラットフォームの統一作業は完結しておらず、今後も統合化に向けて作業が行われていきます。
「Xamarin」の開発者は次期「.NET 6」で統一化された「.NET」プラットフォームを利用できるようになります。
.NET Frameworkと.NET Coreの統合
「.NET 5」は「.NET Framework」と「.NET Core」を統合する初のリリースとなります。「.NET 5」自身は「.NET Core」の流れを汲むソフトウェアであり、現在「.NET Framework」で実装されているコードやアプリは「.NET 5」へ移行できるようになっています。
すでに採用実績がある
「.NET 5」は「Microsoft」やその他企業により本番環境での利用やパフォーマンステストが実施されており、「Microsoft」は自身のウェブサイトで「.NET 5 Preview 1」以来「.NET 5」を活用しています。「.NET 5」へのアップグレードも難しくなく、アップグレードにかかる作業以上の価値があります。
アプリを「.NET Core」から「.NET 5」へアップグレードする場合、簡単にアップグレードすることができます。
.NET 6
「.NET」のメジャーリリースは、毎年11月に行われます。そのため次期「.NET」の「.NET 6」は、2021年11月にリリースされる予定です。
.NET 5.0の注目機能
「.NET 5.0」では様々な改良が施されています。採用実績
すでに上記でも紹介しましたが「Microsoft」が運用している「dot.net」及び「Bing.com(Version)」で「.NET 5.0」が活用されており、大規模なウェブサイトでの採用実績があります。パフォーマンスの大幅な向上
多くのコンポーネントで横断的にパフォーマンスが向上しています。- Performance Improvements in .NET 5
- ARM64 Performance in .NET 5
- gRPC performance improvements in .NET 5
C# 9とF# 5による言語機能の改良
「C# 9」では「Top-level statements」や「Record types」の導入など、言語機能が改良されています。「F# 5」でも同様に言語機能の改良やパフォーマンスが改善されています。
.NETライブラリーのパフォーマンス改良
JSONのシリアライゼーションや正規表現、HTTPのパフォーマンスが向上しています。P95の遅延軽減
以下の改良によりP95の遅延が改善されています。アプリのデプロイオプションの改善
ClickOnceクライアントアプリの公開やシングルファイルアプリの構築、コンテナイメージサイズの削減など、アプリのデプロイオプションが改善されました。- Support Single-File Apps in .NET 5
- Upcoming breaking change: Drop reference to buildpack-deps for SDK images