Raspberry Pi 4向けUbuntu Budgie 21.04 β1リリース
「Ubuntu Budgie」開発チームは「Raspberry Pi 4」向け「Ubuntu Budgie 21.04」を開発しており、2021年3月22日に「Ubuntu Budgie 21.04 β1」がリリースされました。ちなみに安定版は「Ubuntu」と同じく2021年4月22日にリリースされる予定です。
システム要件
以下のシステムを推奨しています。- Raspberry Pi 4/400
- メモリー:4GB/8GB
- SDカード:32GB
「Raspberry Pi」に接続したSSDにイメージをインストールすることも可能です。
また直接接続したディスプレイを利用する場合グラフィックに「KMS」が推奨され、リモートアクセスする場合「FKMS」が推奨されます。
またシステム要件を下回る「Raspberry Pi」でもインストールできる可能性がありますが、推奨されません。
イメージのダウンロード
イメージは以下からダウンロードできます。Budgie ARM & Pi Configuration Tool
「Budgie ARM & Pi Configuration Tool」は、「Raspberry Pi」環境向けの各種設定を行うためのツールです。レイアウトの調整
低解像度のディスプレイで利用する場合、「Compact Desktop」や「Mini Desktop」を選択し、フォントサイズやメニューサイズを調整できます。Compact Desktop
Mini Desktop
CPUのオーバークロック
CPUパフォーマンスを「1.5GHz」「1.8GHz」「2.0GHz」の間で調整できます。CPUクロック周波数と「over_voltage」は自動的に調整されます。
設定を反映するには再起動が必要になります。
CPUの温度モニター
現在のCPUの温度を表示します。また温度に応じて状態を緑色/黄色/赤色(警告)で表示します。
オーバーヒートやクロックスロットリングの状態は赤色で表示されます。
ビデオモードの切り替え
ビデオモードを「FKMS(デフォルト)」「KMS(推奨)」「Legacy(llvmpipe)」から切り替えられます。GPUメモリーの調整
一般的に変更は不要ですが、GPUメモリーの割り当て量を「128MB(デフォルト)」「256MB」「512MB」から変更できます。Raspberry Piリモートオプション
リモート接続時に関連するオプションです。この画面では「Raspberry Pi」に簡単に接続できるようにするため、「Raspberry Pi」に割り当てられている現在のIPアドレスが表示されます。
SSHとVNC
「VNC」によるスクリーン共有や「gnome-remote-desktop」経由での「SSH」アクセスを有効にできます。XRDP
「XRDP」によるリモートアクセスを実現するため、「XRDP」のインストールとセットアップが可能です。リモートもしくはローカルで同一ユーザーは同時にログインできません。
異なるユーザーアカウントなら可能です。
FindMyPi
ネットワーク上に接続されている「Raspberry Pi」のIPアドレスを検出するアプリです。「FindMyPi」を起動すれば現在のネットワークをスキャンし、見つかった「Raspberry Pi」のIPアドレスを一覧で表示します。
このアプリはPC向けの「Ubuntu Budgie 21.04」にプリインストールされています。
nmapのインストール
「Enable nmap」ボタンをクリックすれば、ネットワークのスキャンを実施する「nmap」をインストールできます。「nmap」を利用すれば「Raspberry Pi 4」上で設定アプリが起動していなくても本機能を利用できます。
nmapが許可されていないネットワーク環境では
「nmap」が許可されていないネットワーク環境では「Raspberry Pi」の設定ツールがUDPサーバーのフォールバックを有効にし、ネットワーク上の「Raspberry Pi」の場所を見つけられるようにしてくれます。このフォールバックを利用し起動時に確実に「Raspberry Pi」を見つけられるようにするには、「Start on login」オプションを有効にしてください。