Kubuntu 22.04 LTSにKubuntu Backports PPAを導入するには
「Kubuntu 22.04 LTS」に「Kubuntu Backports PPA」を導入する方法です。Kubuntu Backports PPA
「Kubuntu」はKDEがリリースするソフトウェアを採用した「Ubuntu」のフレーバーです。一度「Kubuntu」がリリースされた後にKDEが新しいバージョンのソフトウェアをリリースしても、既存のバージョンはメジャーアップデートされません。
これはバージョンアップによる大きなUI/UXの変化を抑制し、既存のユーザーに日常的に安定した使い勝手を提供する「Ubuntu」の方針でもあります。
しかしユーザーの中にはいち早くKDEがリリースするソフトウェアを利用したいユーザーもいるでしょう。
そこで「Kubuntu」開発チームはリリース済みの「Kubuntu」に対し、「Kubuntu」リリース後にKDEがリリースした新しいソフトウェアを「Kubuntu Backports PPA」経由でユーザーに提供しています。
ユーザーは「Kubuntu Backports PPA」を導入することでKDEがリリースした新しいソフトウェアを導入できます。
安定性を重視するなら
新しいバージョンにアップデートするということは、UI/UXの大きな変化や新たな不具合の発生など、ユーザーによっては好ましくない変化もあります。日常的に安定した使い方を期待するなら「Kubuntu Backports PPA」の導入は避けましょう。
特に「Kubuntu 22.04 LTS」は3年間の長期サポートが提供されるバージョンです。
ユーザーの運用計画にもよりますがLTS間でアップグレードして運用する予定なら、導入は避けたほうが良いでしょう。
Kubuntu Backports PPAの導入手順
「Kubuntu 22.04 LTS」に「Kubuntu Backports PPA」を導入する方法を紹介します。作業上の留意点
「Kubuntu Backports PPA」の導入作業は「Konsole(端末)」で行います。コマンドを端末に貼り付けるには
クリップボードにコピーしたコマンドを「端末」に貼り付けるには、「端末」上で「Shift + Ctrl + V」キーを押します。パスワードの入力が促されたら
以下のようにパスワードの入力が促されるので、自分のパスワードを入力して「エンター」キーを押します。
[sudo] ユーザー名のパスワード:
パスワードを入力しても何も表示されませんが、入力自体は行われています。
1.Kubuntu Backports PPAの導入
「Konsole」で以下のコマンドを実行し、PPAの導入を実行します。sudo add-apt-repository ppa:kubuntu-ppa/backports
2.導入確認
以下のように確認画面が表示されるので、「エンター」キーを押します。もし「Kubuntu Backports PPA」の導入をやめるなら、このタイミングで「Ctrl + C」キーを押してください。
3.導入の実行
以下のように「Kubuntu Backports PPA」が導入されます。以上で完了です。
4.必要に応じてソフトウェアのアップデート
後は必要に応じて「Discover」を起動し、ソフトウェアをアップデートしてください。アップデート完了後、PCを再起動してください。