WSL その292 - WSL 2.2.3がリリースされました・WSL 2.2.3の新機能や変更点

WSL 2.2.3の新機能と変更点

2024年4月20日、「WSL 2.2.3」がリリースされました。
「WSL 2.2.3」の新機能と変更点をピックアップします。

ストアアプリケーション版WSL

ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。

• Microsoft StoreからWSLをインストール可能に・Microsoft StoreからWSLをインストールするには

リリースノート

リリースノートは以下を参照してください。

• Release Notes for Windows Subsystem for Linux in the Microsoft Store

WSLの変更点

「WSL」の変更点をいくつか紹介します。

1. --mount と --unmount からシングルクォーテーションを削除

--mount 及び --unmount で指定されたパスからシングルクォーテーション（'）を取り除いてパスを解釈するように修正されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• wsl --unmount cannot unmount paths with whitespaces

2. wslinfo にバージョンを取得するオプション追加

wslinfo に WSL のバージョンを取得する --wsl-version が追加されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Fast way to obtain the version of current WSL instance

3. WSL DXCore の互換性改善

WSL DXCore の互換性が改善されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Use pin_user_pages_fast instead of get_user_pages_fast in create_existing_sysmem(drivers/hv/dxgkrnl/dxgvmbus.c)

4. アクセスチェックのスキップ

リムーバブルディスクのアクセスチェックをスキップするようになりました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• Wsl only starts when run elevated

5. エラーメッセージの改善

vhdx ファイルを指定して wsl --import を実行する際、 --vhd が指定されていなかった時にその旨を示すエラーメッセージを表示するように改善されました。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。

• WSL --import returns Unspecified error