Apport にローカル情報が漏洩する脆弱性と対策
2025年5月30日、Apport にローカル情報が漏洩する脆弱性と対策がアナウンスされました。機密情報漏洩の脆弱性
ユーザー名前空間を作成可能なローカルも攻撃者が SUID 実行ファイルのプロセスのコアダンプを漏洩可能な脆弱性が見つかりました。この脆弱性は複数の Linux ディストリビューションが影響を受ける脆弱性です。
apport と systemd-coredump の脆弱性
この脆弱性は、Ubuntu がデフォルトのコアダンプハンドラーとして採用している apport と、Red Hat Enterprise Linux や Fedora、その他 Linux ディストリビューションがデフォルトのコアダンプハンドラーとして採用している systemd-coredump で見つかった脆弱性です。それぞれの脆弱性の CVE は、以下を参照してください。
ちなみに Ubuntu は systemd-coredump を使用していません。
そのため systemd-coredump の脆弱性は、ユーザーが systemd-coredump パッケージをインストールし、手動でコアダンプハンドラーとして設定しない限り、Ubuntu が影響を受けることはありません。
脆弱性による影響
この脆弱性は攻撃者がローカル環境にアクセスできることと、攻撃者に高度で複雑な攻撃手段が求められるため、中程度の深刻度評価になっています。また本脆弱性による影響は、SUID 実行ファイルのメモリー内にある機密情報に限定されます。
例えばユーザーのパスワードをハッシュ化したデータが漏洩の対象であり、実際にユーザーが受ける影響は限定的です。
Ubuntu での対応
本脆弱性を受け Ubuntu では、本脆弱性に対応した apport と systemd-coredump のアップデートをリリースしました。ユーザーはソフトウェアの更新を起動してソフトウェアをアップデートしてください。
どのパッケージバージョンから本脆弱性に対応しているのか具体的に知りたい場合は、上記リンク先を参照してください。
