設定ファイルからアレイを自動構築する
「設定ファイル」から自動的にアレイを構築します。「設定ファイル」には、構築するアレイの情報を記述しておきます。
コマンドのフォーマット
「mdadm」コマンドのフォーマットは以下になります。mdadm <モード> --scan <設定ファルの指定> <アレイの構築オプション>
モード
モードは、「mdadm」の動作モードを指定します。アレイの構築なので、以下のモードを指定します。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-A | --assemble | --assemble |
設定ファルの指定
アレイの情報が記述された「設定ファイル」を指定します。このオプションを省略した場合は、デフォルトの「設定ファイル」が使用されます。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-c | --config | --config=/root/myArray.conf |
以下の値を指定できます。
設定の内容 | 値 | 記述例 |
---|---|---|
設定ファイルの指定 | 設定ファイルのパス | --config=/root/myArray.conf |
パーティション及びコンテナー (DEVICE partitions containers) |
partitions | --config=partitions |
空の設定ファイル | none | --config=none |
影響を受ける設定
設定ファイルの「DEVICE」、「ARRAY」、「AUTO」に影響を受けます。アレイの構築オプション
アレイ構築に関するオプションです。1.物理ボリュームが足りない場合はアレイを開始しない
デフォルトでは、アレイを構成する物理ボリュームが足りなくても、アレイが「デグレードモード」で開始できる場合「アレイを開始」します。このオプションを指定すると、アレイを構成する物理ボリュームが足りない場合は、「アレイを開始」しません。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
なし | --no-degraded | --no-degraded |
2.追加情報の表示
「mdadm」実行時に、追加情報を表示します。ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-v | --verbose | --verbose |
3.論理ボリュームの指定
「ARRAY」に記述されたアレイの中から、構築したいアレイの論理ボリュームを指定します。省略した場合は、「ARRAY」に記述されたすべてのアレイが構築対象になります。
複数の論理ボリュームを指定する場合、各論理ボリュームをスペースで区切ります。