Windows 8.1のパーティション構成を確認する
ここではWindows 8.1インストール後に、現在のパーティション構成がどうなっているのかを確認します。「Windows 8.1をインストールする」の続きです。
リカバリー領域について
ここで紹介するパーティションにはリカバリー領域はありません。ディスクの管理の起動方法について
Windows 8.1でパーティション管理を行う際、「ディスクの管理」でパーティションの管理を行うことができます。「ディスクの管理」は以下のように「スタートボタン」を右クリックし、表示されたメニューから「ディスクの管理」をクリックします。
ディスクの管理でパーティション構成を確認する
「ディスクの管理」を起動すると、以下のようにパーティションの情報が表示されます。以下の3つのパーティションが作成されていることが分かります。
- 回復パーティション
- EFIシステムパーティション
- ブートパーティション(C:)
回復パーティション
Windows 回復環境 (Windows RE) ツール パーティションです。Ubuntuにはこれに相当するパーティションはありません。
Windowsでトラブル発生時に使用するソフトウェアがインストールされているパーティションです。
Ubuntuでトラブルが発生した時は「GRUB2」からリカバリーモードでUbuntuを起動するか、ライブメディアを使用してUbuntuを起動します。
EFIシステムパーティション
Windowsのブートマネージャー(OSローダー)がインストールされています。Ubuntuで言うところの「/boot/efi」に相当します。
UbuntuのOSローダーもこのパーティションにインストールします。
ブートパーティション
Windowsがインストールされているパーティションです。Ubuntuで言うところの「/」に相当します。
Microsoft 予約パーティション (MSR) について
Microsoft 予約パーティション (MSR) は「ディスクの管理」には表示されていませんが、実際には存在しています。Ubuntuの「GParted」で見ると、このパーティションの存在がわかります。
ブート構成データ(BCD)の情報を確認する
ブート構成データ(BCD)の情報を見てみます。1.コマンドプロンプトの起動
コマンドプロンプトから「Bcdedit」を起動するため、まずコマンドプロンプトを管理者で起動します。以下のように起動するとよいでしょう。
2.bcdeditの実行
コマンドプロンプトが起動したら、以下のように「bcdedit」コマンドを実行します。
bcdedit
3.ブート構成データ(BCD)の情報
以下のようにブート構成データ(BCD)の情報が表示されます。
C:\Windows\system32>bcdedit
Windows ブート マネージャー
--------------------------------
identifier {bootmgr}
device partition=\Device\HarddiskVolume2
path \EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
description Windows Boot Manager
locale ja-JP
inherit {globalsettings}
integrityservices Enable
default {current}
resumeobject {08c5b9c9-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
displayorder {current}
toolsdisplayorder {memdiag}
timeout 30
Windows ブート ローダー
--------------------------------
identifier {current}
device partition=C:
path \Windows\system32\winload.efi
description Windows 8.1
locale ja-JP
inherit {bootloadersettings}
recoverysequence {08c5b9cb-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
integrityservices Enable
recoveryenabled Yes
isolatedcontext Yes
allowedinmemorysettings 0x15000075
osdevice partition=C:
systemroot \Windows
resumeobject {08c5b9c9-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
nx OptIn
bootmenupolicy Standard
Windows ブート マネージャー
--------------------------------
identifier {bootmgr}
device partition=\Device\HarddiskVolume2
path \EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
description Windows Boot Manager
locale ja-JP
inherit {globalsettings}
integrityservices Enable
default {current}
resumeobject {08c5b9c9-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
displayorder {current}
toolsdisplayorder {memdiag}
timeout 30
Windows ブート ローダー
--------------------------------
identifier {current}
device partition=C:
path \Windows\system32\winload.efi
description Windows 8.1
locale ja-JP
inherit {bootloadersettings}
recoverysequence {08c5b9cb-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
integrityservices Enable
recoveryenabled Yes
isolatedcontext Yes
allowedinmemorysettings 0x15000075
osdevice partition=C:
systemroot \Windows
resumeobject {08c5b9c9-d1f1-11e3-b107-94ced5f37e35}
nx OptIn
bootmenupolicy Standard
Windows ブート マネージャー
Ubuntuで言うところの「GRUB2」のブートローダー(OSローダー)に相当します。UEFIのブートマネージャーは、このOSローダーを読み込んで実行します。
Windows ブート ローダー
Windows 8.1を起動するWindows 8.1自身のブートローダーです。Ubuntuで言うところのブートローダーとは意味が異なります。
Ubuntuのブートローダーは、「GRUB2」を起動するためのソフトウェアがブートローダーと呼ばれます。
WindowsのブートローダーをUbuntuで表現すると、Ubuntuの起動にはまずLinux Kernel(vmlinuz + initrd.img)を起動するため、Linux Kernelを起動する「GRUB2」に相当します。
Cドライブのプロパティーを確認する
Windowsがインストールされているディスクのプロパティーを見ると、以下のようになっています。この後、このパーティションを縮小し、Ubuntuをインストールする空き領域を作ることになります。
Ubuntuでパーティション構成を確認する
Ubuntuの「GParted」でパーティション構成を確認すると、以下のような構成になっています。/dev/sda1
Windowsの回復パーティションです。/dev/sda2
WindowsのEFIシステムパーティション です。ここにWindowsのOSローダーがインストールされています。
/dev/sda3
Windowsの「ディスク管理」では表示されなかった「Microsoft 予約パーティション (MSR)」です。/dev/sda4
Windowsのブートパーティションです。ここにWindowsがインストールされています。
「パーティションの縮小について・パーティションを操作するアプリをインストールする」に続きます。