シャロークローンを指定して、リモートリポジトリーをクローンする
「シャロークローン」を指定して、「リモートリポジトリー」をクローンします。スナップショットを取得するブランチ
「スナップショット」を取得するブランチは、「リモートリポジトリー」の「HEAD」が指すブランチになります。「HEAD」が指すブランチから、指定された数の「スナップショット」のみ取得します。
それ以外のブランチの「スナップショット」は取得されません。
もし他のブランチの「スナップショット」を取得したい場合は、ブランチを指定してクローンを行ってください。
すべてのブランチの履歴を取得したい場合
「リモートリポジトリー」にあるすべてのブランチの「スナップショット」を、指定した世代分取得したい場合は、「--no-single-branch」オプションを併用してください。「すべてのブランチを対象にシャロークローンを行い、リモートリポジトリーをクローンする」を参考にしてください。
オプションの説明
「スナップショット」の数を指定し「シャロークローン」を行うには、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--depth | 取得するスナップショットの世代数 |
取得するスナップショットの世代数
取得する「スナップショット」の数を、数値で指定します。リモートリポジトリーのクローン例
「シャロークローン」を指定して、「リモートリポジトリー」をクローンする例です。1.ローカルリポジトリーの配置場所
ここでは例として、「~/ドキュメント/git」フォルダー内に「myCloneProject」フォルダーを作成してもらい、「myCloneProject」フォルダー内にリポジトリーをクローンします。クローン元の「リモートリポジトリー」は、「git://192.168.56.1/mySharedProject」を指定します。
2.カレントディレクトリーの移動
「端末」を起動し、カレントディレクトリーを「~/ドキュメント/git」に移動します。3.コマンドの実行
「リモートリポジトリー」をクローンします。「スナップショット」の数は「1」を指定します。
コマンドの説明は、「リモートリポジトリーをクローンするコマンドの説明」を参考にしてください。
ここでは、以下のコマンドを実行します。
ポイントは、赤字の箇所です。
git clone --depth 1 git://192.168.56.1/mySharedProject myCloneProject
4.コマンドの実行結果
以下のように、「リモートリポジトリー」がクローンされます。5.フォルダーの確認
「Nautilus」を起動し「~/ドキュメント/git」フォルダーを見ると、以下のように「myCloneProject」フォルダーが作成されています。6.myCloneProjectフォルダーの確認
「myCloneProject」フォルダーを開くと、クローンされたリポジトリーが配置されています。「.git」フォルダーが、「Gitディレクトリー」です。
「myCloneProject」フォルダーが、「ワーキングディレクトリー」です。
「test.txt」は、チェックアウトされたプロジェクトのファイルです。
7.履歴の確認
以下のように履歴を確認すると、「スナップショット」は1つしか取得していないため、最新の履歴のみ表示されます。通常のクローンを行ったリポジトリーで履歴を確認すると、すべての履歴が表示されます。
履歴の比較を行うと、「リモートリポジトリー」から、1階層分の履歴のみ取得していることが分かります。
他のブランチから履歴を取得しないため、他のブランチの履歴を見ることはできません。
他のブランチの「リモートトラッキングブランチ」も作成されません。