リモートリポジトリーのHEADからHEADリモートトラッキングブランチを設定するコマンドの説明
「git remote」コマンドは、リモートリポジトリーのHEADから、「HEAD」リモートトラッキングブランチを設定することができます。リモートリポジトリーにアクセスし、リモートリポジトリーの「HEAD」が指しているブランチの情報を取得するため、リモートリポジトリーにアクセスできない状況では利用できません。
ブランチの情報を取得した後、 「ローカルリポジトリー」でも同じブランチを指す「HEAD」リモートトラッキングブランチを設定します。
コマンドのフォーマット
コマンドのフォーマットは以下のようになります。
git remote set-head <リモートリポジトリー名> -a
リモートリポジトリー名
「HEAD」リモートトラッキングブランチを設定するリモートリポジトリーの名称を指定します。HEADリモートトラッキングブランチを設定する
HEADリモートトラッキングブランチを設定します。ここでは例として、「origin」リモートリポジトリーのHEADを設定します。
1.リモートリポジトリーの確認
現在「ローカルリポジトリー」登録されている「リモートリポジトリー」を確認すると、以下のようになっています。2.ブランチの確認
ブランチの一覧を表示すると、以下のようになっています。ここでは「HEAD」リモートトラッキングブランチは存在していないため、新規に作成されます。
すでに「HEAD」リモートトラッキングブランチが存在している場合、「リモートリポジトリー」と同じブランチを指すように設定が変更されます。
3.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-a | --all |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
git remote set-head origin -a
4.コマンドの実行結果
問題なければ、特にメッセージは表示されません。5.ブランチの確認
ブランチの一覧を表示すると、「origin/HEAD」リモートトラッキングブランチが作成され、「origin/master」ブランチを指しています。「origin」リモートリポジトリーの「HEAD」は、「master」ブランチを指しているため、上記の結果になります。