マージコンフリクトが発生しているファイルを除いて、ステージングエリアから特定のファイルをワーキングディレクトリーに展開する
チェックアウト対象に「マージコンフリクト」が発生しているファイルが含まれている場合、「チェックアウト」を行うことができません。この方法を利用すれば、「マージコンフリクト」が発生しているファイルを除いて、「ステージングエリア」から特定のファイルをワーキングディレクトリーに展開できます。
マージコンフリクトの状況
マージコンフリクトの状況です。1.ブランチの確認
ブランチの構成は、以下のようになっています。
2.ブランチのマージ
「master」ブランチと「sub」ブランチをマージします。以下のように、「test.txt」ファイルで「マージコンフリクト」が発生しました。
3.ワーキングディレクトリーの確認
「ワーキングディレクトリー」内に「マージコンフリクト」が発生した「test.txt」ファイルがあります。
「test.txt」ファイルの中身は、以下のようになっています。
ステージングエリアからファイルをチェックアウトするとエラーになる
チェックアウト対象に「マージコンフリクト」が発生しているファイルが含まれる条件で「ステージングエリア」からファイルを「チェックアウト」しようとすると、以下のようにエラーになります。
git checkout '*'
「test.txt」で「マージコンフリクト」が発生しているため、「チェックアウト」がエラーになっています。
マージコンフリクトが発生しているファイルを除いて、ステージングエリアからファイルをチェックアウトする
そこで、マージコンフリクトが発生しているファイルを除いて、ステージングエリアから特定のファイルをワーキングディレクトリーに展開します。1.ワーキングディレクトリーの確認
ここでは例として、「ワーキングディレクトリー」内のファイルを全て削除しました。
2.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。| オプション |
|---|
| -f |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットから、特定のプロジェクトのファイルをワーキングディレクトリーに展開するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git checkout -f '*'
3.コマンドの実行結果
「マージコンフリクト」が発生しているファイルは、警告メッセージが表示され「チェックアウト」されませんが、それ以外のファイルは「チェックアウト」されます。
4.ワーキングディレクトリーの確認
「マージコンフリクト」が発生しているファイルを除いて、ファイルが「ステージングエリア」から「チェックアウト」されます。
