ファイル名の指定を明示して、ステージングエリアにファイルを追加する
「ステージングエリア」に追加するファイルのファイル名を指定する際、コマンドのオプションと同名のファイルが存在すると、指定されたファイル名をオプションと解釈します。このような場合、ファイル名の指定を明示して、「ステージングエリア」にファイルを追加します。
ファイル名とオプションが重複する例
ファイル名とオプションが重複する例です。1.ワーキングディレクトリーの確認
「ワーキングディレクトリー」内のファイルは、以下のようになっています。「git add」コマンドのオプションである「--force」オプションと重複するファイルが存在します。
2.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。「--force」ファイルは、トラックされていないファイルであることが分かります。
3.コマンドの実行
「端末」から以下のコマンドを実行し、「ステージングエリア」に「--force」ファイルを追加してみます。
git add --verbose --force
4.コマンドの実行結果
以下のように「--force」をオプションと解釈するため、「--force」ファイルを「ステージングエリア」に追加することができません。ファイル名の指定を明示する
上記のような場合でも、ファイル名の指定を明示すれば「Git」はファイル名と解釈するようになります。「1.」〜「2.」は上記と同じです。
3.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | 補足 |
---|---|
-- | 複数のファイル名を指定する場合でも、 このオプションの記述は1つでよいです。 |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ステージングエリアにファイルを追加するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git add --verbose -- --force
4.コマンドの実行結果
「ワーキングディレクトリー」にある「--force」ファイルが、「ステージングエリア」に追加されたと表示されます。5.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。「--force」ファイルがステージされたファイルになっていることが分かります。