ステージングエリアからファイルを削除する
「ワーキングディレクトリー」から削除されたファイルを、「ステージングエリア」から削除します。コマンド名が「git add」なので分かりにくいかもしれませんが、「git add」は「ワーキングディレクトリー」にあるファイルやファイルの状態を「ステージングエリア」に反映・更新する機能であるため、「ステージングエリア」からファイルを削除することも可能です。
スナップショットに保存されなくなる
「ステージングエリア」から削除されたファイルは、「スナップショット」に保存されなくなります。ユーザーがコミットした時に「スナップショット」が生成されますが、この時、「スナップショット」に含めるファイル群は「ステージングエリア」のファイルの情報を元に生成されるためです。
チェックアウト時に全てのファイルがステージングエリアに追加される
チェックアウト時に全てのファイルが「ステージングエリア」に追加されます。さもないとスナップショット生成時、ユーザーが「ステージングエリア」に追加していないファイルが「スナップショット」に保存されなくなってしまうためです。
コマンドの実行例
ここでは例として、「ワーキングディレクトリー」と「ステージングエリア」にある「master.txt」ファイルを削除します。1.ファイルの削除
「ワーキングディレクトリー」から「master.txt」ファイルを削除します。2.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。「master.txt」が削除されたファイルとして認識されています。
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ステージングエリアにファイルを追加するコマンドの説明」を参考にしてください。
git add --verbose master.txt
4.コマンドの実行結果
「ワーキングディレクトリー」にある「master.txt」ファイルが、「ステージングエリア」から削除されたと表示されます。5.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。次のコミットで「master.txt」ファイルが削除されると表示されています。