リベース先のコミットオブジェクトを指定して、リベースを行なう
リベース先の「コミットオブジェクト」を指定して、「リベース」を行います。コマンドのオプションについて
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--onto | リベース先のコミットオブジェクト |
リベース先の「コミットオブジェクト」には、以下の指定方法が利用できます。
- ブランチ
- タグ
- コミットオブジェクトの識別子
- HEAD
「ブランチ」を指定するケースが多いでしょう。
1.ブランチ
ブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」を指定します。2.タグ
タグが指す「コミットオブジェクト」を指定します。3.コミットオブジェクトの識別子
直接「コミットオブジェクト」の識別子を指定します。コミットオブジェクトの識別子は、4文字以上の識別子を入力します。
4.HEAD
「HEAD」が指す「コミットオブジェクト」を指定します。コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「fix」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「fix」ブランチを指していることが分かります。
ここでは例として、「new」ブランチでのみ行った変更を「master」ブランチにリベースし、「mastsr」ブランチに「new」ブランチでのみ行った変更内容を結合します。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「new」ブランチでのみ行った変更を「master」ブランチにリベースするため、リベース対象の「コミットオブジェクト」は、以下のようになります。
- Commit8
- Commit9
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ファイルの変更内容を異なるブランチに結合するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git rebase --verbose --onto master fix new
4.コマンドの実行結果
以下のように、リベース結果が表示されます。5.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「new」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。
6.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「Commit8」の変更内容を元に、「Commit8’」が新規に生成されています。
「Commit9」の変更内容を元に、「Commit9’」が新規に生成されています。
「Commit8」と「Commit9」は、いずれも削除されています。
以上でリベースは完了です。