特定のコミットオブジェクトの変更内容を、別のコミットオブジェクトに結合する
「リベース」では、特定の「コミットオブジェクト」の変更内容を、別の「コミットオブジェクト」に結合することもできます。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「fix」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「fix」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。ここでは例として、「Commit3」と「Commit4」を、「Commit7」にリベースします。
「リベース」に必要な「コミットオブジェクト」の情報は、以下のようになります。
コミットオブジェクト | コミットオブジェクトの識別子 |
---|---|
Commit2 | 1435f6869ab8390855ad33f52c641c1e0d93c1b2 |
Commit4 | 72d1432b877e6105139d0bc065205490d56badc7 |
Commit7 | 2ce00c397fab7fda134ac653ce9f34c0b9ee005f |
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ファイルの変更内容を異なるブランチに結合するコマンドの説明」を参考にしてください。
git rebase --verbose --onto 2ce0 1435 72d1
4.コマンドの実行結果
以下のように、リベース結果が表示されます。ここで「マージコンフリクト」が発生したため、「マージコンフリクト」を解消しました。
5.リベースの続行
以下のコマンドを実行し、リベースを続行します。
git rebase --continue
6.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「HEAD」が「分離したHEAD」になっています。
7.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。「Commit3」の変更内容を元に、「Commit3’」が新規に生成されています。
「Commit4」の変更内容を元に、「Commit4’」が新規に生成されています。
HEADに新しいブランチを作成するには
現在の「HEAD」は「分離したHEAD」であるため、このまま利用するには都合が悪いです。ここでは例として、「new」ブランチを作成し「HEAD」が「new」ブランチを指すように変更します。
1.ブランチの作成とチェックアウト
以下のコマンドを実行し、「new」ブランチの作成と「new」ブランチのチェックアウトを行います。
git checkout -b new
2.コマンドの実行結果
「new」ブランチが作成され、「new」ブランチがチェックアウトされます。3.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「new」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「new」ブランチを指していることが分かります。